ハンス・J・ウェグナー。生涯において、500脚以上のチェアをデザインしたといわれており、デンマークの家具デザイン史において、多大な影響を与えた巨匠の1人です。1950年代にデザインされ、フリッツ・ハンセンによって生産されたFH4104は、その形からハートチェアとも呼ばれます。不安定な床面に対応する際に、3本脚はとても有効であり、円形のテーブルに合わせた際も、美しく収まるディテールです。プライウッドの座面のFH4103と比較し、アーム部分が長く、クッションの座面も特徴。現代で復刻されておらず、ヴィンテージピースのみ存在する点も、このチェアをより魅力的なものにしているポイントといえるでしょう。ダイニングはもちろん、デスクチェアや、リビングの傍らに飾ればインテリアとして素晴らしい存在感を発揮してくれます。

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