Lloyd’s Antiques

Journal

ロイズ・アンティークス 青山 2023.10.27

Arne Jacobsen×Percival Lafer

Know the "New " - Brazilian × Danish modernism -
新しいなにかを知る。
それは私たちにとって、
生活を豊かにするキーポイントです。 
毎秋、Lloyd's Design Weekとして発信される企画展。
今年はヴィンテージ家具を通して、
新たなことを知る楽しみを提供したい、
という想いを念頭に、
Know the "New " をテーマに掲げ展開します。
 
今回は、青山店より、この企画展のハイライトといっても過言ではない、
2点のソファにフォーカスして参ります。
 
まず、最初にご紹介させて頂くのは、
こちらのピース。
 
 
アルネ・ヤコブセンによってデザインされた、
スワンソファ、FH3321。
 
 
1958年に彼がデザインしたSASロイヤルホテルの為に、
作製された家具の一つであり、
エッグチェアと共に、彼のコレクションにとどまらず、
デンマークヴィンテージを代表する作品の一つとなりました。
 
 
2000年に復刻された反面、
近年の、北欧ヴィンテージに対する評価の高さから、
希少性の増しているモデルの一つでもあります。
 
 
 
こちらの個体は、1970年代の作製と推定されており、
オリジナルレザーの経年変化と、深みは、
ヴィンテージでしか味わえない、
素晴らしい質感を誇ります。
 
 
同型のシングルタイプ、スワンチェアと比較すると、
伸びやかなラインが一層美しく、
彼の特徴出来な曲線美が、より強調されたディテールです。
 
 
 
脚元は、こちらもヤコブセンらしさに溢れる、
スマートなアルミフレームが軽やかにシートを支えます。
 
 
 
レザーとのコントラストがより際立ち、
更にキャラクター性を感じて頂ける事でしょう。
 
 
 
 
続いてご紹介するのは、ブラジルモダンを代表するデザイナー、
パーシヴァル・レイファーの作品です。
 
 
 
ダイナミックで活き活きとした印象の、
こちらのソファは、ブラジルヴィンテージの象徴的な、
デザインと言えます。
 
 
ブラジルや中南米を原産とするジャドバ材は、
別名ブラジリアンチェリーとも呼ばれ、
高い安定性と、耐久性を持ち合わせており、
家具に適した材として重宝されてきました。
 
 
ヨーロッパヴィンテージには見受けられない、
木材の種類の多さも、
ブラジルヴィンテージの大きな特徴と言えるでしょう。
 
 
そんなジャドバ材を使用したフレームは、
実にシンプルなスタイルであり、
一つの建築物のようなニュアンスを感じます。
 
 
その上のシート部分は、
9本のウェービングにハンモック状に設置され、
快適な安楽性を実現。
 
 
機能性と共に、独特なバックスタイルが美しく、
シートが浮遊しているような後ろ姿もまた、
このソファの大きなポイントです。
 
 
レザーは、オリジナルのディテールを忠実に再現し、
国内で張替えを行った為、
今後の長年使い込んでいくことで、
経年変化もお楽しみ頂ける事でしょう。
 
 
デンマーク、ブラジル。
それぞれの国の背景、文化が生み出した、
珠玉のプロダクトを、是非、店頭でご体感下さい。
 
会期: 10月20日(金) - 11月5日(日)
会場:ロイズ・アンティークス 青山/ロイズ・アンティークス エゴイスト
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