Lloyd’s Antiques

Journal

ロイズ・アンティークス 玉川 2023.10.27

Cerralbo-珠玉の邸宅美術館-

先日、スペインに行ってきました。
エル・グレコやディエゴ・ベラスケス
建築家アントニ・ガウディ
そして画家パブロ・ピカソなど
名だたる芸術家を産んだ国、スペイン。
そんな国で様々なアートに触れ、
感性に刺激を与えてきた旅でございました。
 
<セラルボ美術館>
-Museum Cerralbo-
  
マドリードで訪れた、セラルボ美術館。
17世紀のセラルボ侯爵邸を利用した美術館で
約5万点以上の美術品を所蔵しています。
 
 
ネオバロックとロココの要素で装飾された
古典主義様式の館は、当初からセラルボ侯爵夫妻らが
スペインやヨーロッパ旅行で集めた美術作品を収める
美術館と住居として、二重の機能を備えるよう
構想されていたそうです。
 
  
グランデの称号を持つ貴族の館自体も
美術的に計り知れない価値を持ちます。
 
 
こちらの美術館の特徴として、
すべてインテリアとして展示されていること。
これはセラルボ侯爵の願いでもあったそうです。
そのため、邸宅を尊重し、展示品に関する説明などの
表示は一切ございません。
それぞれの自由な感性を通して
芸術を楽しめる空間です。
 
 
 
  
ヨーロッパ各国の影響を受けて
独自の特徴を持つスパニッシュアンティーク。
優雅なデザインのなかに
ユニークな個性が光ります。
 
 
可憐なフレンチ様式と
厳格でシンメトリーな構成の
イタリアンルネッサンスの雰囲気も感じます。
 
 
 
 
日本のコレクションルームもありました。
やはり昔から、甲冑などの日本文化は
教養ある貴族の方々に知られていたようです。
 
 
 
息を呑むほど美しい
繊細なガラス細工に惚れ惚れします。 
  
 
日本ではなかなかお目にかかれない
スパニッシュアンティーク。
独自の様式で発展しながら
大事に現代へと受け継がれていました。
 
スペインの華やかな貴族社会の様子を
垣間見ることができる大変貴重な美術館です。
スペインに訪れた際には
ぜひお立ち寄りいただきたい場所です。
 
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