北欧の長く厳しい冬。日照時間が短く、家の中で過ごす時間が長い彼らは、室内空間にいかに光と温もりをもたらすかを追求し続けてきました。
その精神の根底にあるのが、居心地の良い空間や時間を楽しむ「ヒュッゲ(Hygge)」という文化です。
単なる装飾品ではなく、日々の暮らしに寄り添い、使うほどに愛着が増す実用的な美しさ。「暮らしを豊かにする」という願いから生まれた名作の数々。
今回はそんな名作を生み出し続けてきた巨匠二人の作品を紹介いたします。

Hans J.wegner RY25 サイドボード (QH008115)


ハンス・J・ウェグナーによるサイドボード。「椅子の巨匠」として知られる彼ですが、収納家具においてもその才覚は遺憾なく発揮されています。



美しい木目が描く温潤な表情と、それを支える金属脚のソリッドな輝き。重厚な木材を使用しながらも空間に圧迫感を与えない見事な「浮遊感」は、計算し尽くされたバランスの賜物です。
家具職人(マイスター)としてのルーツを持つウェグナーらしく、木材への深い愛情と妥協なきクラフツマンシップが隅々にまで宿る逸品です。

Arne jacobsen コーヒーテーブル(QM008911)
この凛とした存在感を放つのは、アルネ・ヤコブセンのコーヒーテーブル。建築家であったヤコブセンは、空間全体をトータルでデザインする視座を持っていました。
このテーブルにも、彼特有のミニマリズムが息づいています。有機的で滑らかな円形の天板を、洗練されたアルミニウムのスターベースが支える構造。

無駄を削ぎ落としたシャープな造形でありながら、決して冷たさを感じさせないのは、自然素材の温かみを見事に調和させる彼の手腕です。
木という素材の可能性を職人の視点から極限まで引き出したウェグナーと、空間を構成する建築的なエレメントとして家具を捉えたヤコブセン。
アプローチは対照的とも言える二人の巨匠ですが、不思議なことに、彼らの作品は同じ空間に置かれることで極上のハーモニーを奏でます。
彼らの世界観を是非、店頭で体験してみて下さい。
《ロイズ・アンティークス 青山》
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