極限まで削られた装飾性によって、逆説的に新しさを感じられるアールデコ様式のチェアです。1800年代末期から徐々に広まった同様式。初期は幾何学模様やキュビズムが台頭しましたが、1930年代になると機械化の促進やモダニズムの意識増により、デザインはよりシンプルで直線的なものになっていきました。アール・デコはもともと富裕層の支持により盛り上がったもののため、1929年の世界恐慌を皮切りに徐々に失われていきます。つまりこのチェアは、アール・デコ晩期と言えるわずかな期間に作られた貴重なアイテムということです。テーブルとセットの6脚揃いで買い付けられました。 高級銘木であるウォルナット材が綺麗に張り合わされたフレームと、座面のコントラストが美しいチェアです。時代を感じさせず、インテリアに溶け込むでしょう。お揃いのデザインのテーブルもございますので、是非合わせてお使いください。

TQ7194A デコテーブル