1880年代(推定)にフランスのカントリーサイドで製作されたと思われる、素朴な味わいを持つエルム材のベンチ。堅牢で耐久性に優れたエルム材特有の、温かみのある杢目と深い飴色の古艶が魅力です。シンプルかつ実用的なデザインは、当時の庶民の暮らしを支えてきたカントリー家具の質実剛健さを今に伝えています。座面には、木材を接合した際の「埋め木」が見られ、当時の職人が木を無駄なく活かし、強度を高めるために用いた伝統的な技法を垣間見ることができます。この素朴で飾らない佇まいは、様々な空間に馴染みます。長年の時を経た木の風合いは、安心感のある落ち着いた空間を演出してくれるでしょう。

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