1930年代(推定)、英国アンティークのボウフロントのチャイナキャビネットです。ボーンチャイナ(白磁器)を収納していた事に由来し、英国のキャビネットはこのような名前で呼ばれる事が多くあります。左右の側板はガラスによって仕上げられ、中に収納したものがより美しく見える効果があります。様々なデザイン、サイズが存在し、ものを飾る文化が色濃い英国アンティークならではの家具と言えます。こちらはボウ(弓)フロントと呼ばれる全面が曲線を描くデザインであり、その特徴的なディテールと、ガラスの反射が美しく、飾る「道具」としての枠を超えた存在感があります。反面、華美な装飾は抑えられており、木材本来の質感もよりお楽しみ頂ける事でしょう。