1880年代(推定)にイギリスで製作された、マホガニー材のブレックファストテーブル。ヴィクトリア女王時代の豊かな暮らしを象徴する、機能性と美しさを兼ね備えた貴重な逸品です。最大の特徴は、天板を垂直に立てて収納できるティルトップの構造です。当時、使用しない時はスペースを有効活用するため、このようにテーブルを「休ませる」文化がありました。天板の裏側には、そのためのオリジナルの真鍮製ハンドルが残されており、歴史の深さを物語ります。ヴィクトリアンらしい肉厚なマホガニー材は、約140年の時を経て、きめ細やかな杢目とともに、深紅の深い味わいを醸し出しています。優美なカーブを描く三本脚と、中央の重厚な支柱が、エレガントな佇まいを際立たせてます。直径1320mmと十分な広さを持つ天板は、ダイニングテーブルやサロンテーブルとして、空間に格式と温もりをもたらします。歴史と実用性を兼ね備えた、特別な英国アンティークです。