
英国アンティーク、北欧ヴィンテージ、そしてイタリアンヴィンテージ。
ロイズ・アンティークスの世界観を彩るそれぞれのスタイルから、 バイヤーが心惹かれたアイテムを厳選し、
ロイズ・アンティークス エゴイストにて展示販売いたします。
5月は、ロイズ・アンティークスの英国法人であるNAR代表のJamesと、
イギリスアンティークマーケットを牽引するディーラーPaulの2人が、
プロフェッショナルの視点で厳選したコレクション「James&Paul selection」のアイテムを軸に、
トラディッショナルなクラシックスタイルを表現。



JPSコレクションはこちらをご覧ください。

今回はその中から2点、ブックケースとキャビネットをピックアップし、
ご紹介致します。
まずはこちらのキャビネット。

ブラックに塗装され、とてもシックな印象の一台。
ウォールナットの杢目と、ゴールド色の金属パーツのコントラストが大変美しい仕上がりです。


時折アンティークで見かける「黒い」家具。

これらは、当時高級品であったエボニー(黒檀)に見せる技法の一つで、
当時の東洋への憧れを、これらのスタイルにて表現したと言われおります。

主に、19世紀にのヴィクリア朝時代に流行したもので、マーケットでの流通は決して多くはないものの、
恐らく当時はスペシャルなオーダーだったのでしょう、
出てくるもののクオリティは素晴らしいものが多いです。

この一台もその例外でなく、英国クラシックの格式と、
エレガント過ぎない「格好良さ」といったニュアンスも絶妙です。


経年変化の塗装の剥がれも魅力の一つですが、あまりにもシャビーすぎは、
このスタイルの良さが損なわれると感じております。

この塩梅もよく、当時の思考と高い技術、
そして100年という時間が作り上げた奇跡的な仕上がりと言っても過言ではないかもしれませんね。
コンクリートの壁面や、無機質な空間などに置いてあったら、
素晴らしく映えそうです。

そしてこちらのキャビットも一級品です。

数ヶ月前、Jamesから写真が送られてきたときにワクワクしたのを覚えております。
正直なところ、「装飾」にフォーカスした家具や、華美なスタイルも数多くありますが、一番難しいのはそのバランスと、
単純に「派手さ」で完結しない雰囲気と魅力を纏った家具を探すことだと思います。


そしてこちらは、それらのニュアンスを見事に表現している一台と言えるでしょう。
こまかいディテールに目を向ければ、有機的で活き活きとしたディテールを基調に、
植物を模した象嵌とペイントが家具を彩ります。


鏡板の風景画は素晴らしく、ひとつのアート作品のよう。


丁番や取手のデザインも全体のデザインと見事に調和しており、
細部に至るまで作り手の拘りを感じます。


そして特筆すべきは球面状のガラス。

これの作成に、高い技術が必要である事は容易に想像できますね。

また、最初にご紹介したキャビネット同様、
これまで大きなダメージもなく、
現代まで引き継がれてきたという事実も付加価値を与えていると思います。

ハイクオリティな逸品が並ぶ「Buyer's Select Collection by EGOIST」。
本物が作り出す空間を、どうぞお楽しみ下さい。







