デンマークデザイナーの巨匠、アルネ・ヤコブセンデザイン。幼少期、当時のインテリアとしては一般的ではなかった、壁面をホワイトにカラーリングしたという逸話があり、それは後に、彼の独創的な発想から生み出されるモダンなデザインを予感させるものでした。近未来を彷彿とさせる流線的なフォルムを再現することが出来る工業の発展も相まって、彼は他のデザイナーとは異なったアイデンティティに溢れるプロダクトを多く生み出していきます。こちらのチェアは、1970年に発表した「Eight Chair（エイトチェア）」通称”Lily”と呼ばれています。デンマークの国立銀行のためにデザインされたもので、アントチェアから始まった成形合板を用いた作品の集大成ともいえる椅子です。2007年にFRITZ HANSEN（フリッツ・ハンセン）によって、復刻をしておりますが、こちらはヴィンテージレザーのコンディションであり、好みの仕様を探す楽しみが詰まった一脚です。

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