黒い天板が象徴的なこちらのテーブル。ブラックラッカーと呼ばれる黒漆塗装は、ある一定地域で流行いたしました。それは、当時即位していたヴィクトリア女王が、最愛の夫アルバートを亡くしたことへの敬意を示していたともされており、1861年以降このような黒漆を施した家具は歴史を刻むように今でも残されております。それでは、テーブルを見ていきましょう。テーブルに施された繊細で美しいデザインは、当時の職人の技術の術を感じます。中央から顔を出すウォルナットの色合いはブラックの塗装を払拭するかのように鮮やかであり、その杢目にもぜひ注目して見ていただきたい逸品です。更に、脚元はより繊細なデザインで作られておりますが、5本の支えから一見、凛々しくも感じる事ができます。飾り棚としてのご使用はもちろん、ちょっとした書物や読書をする際にお使いいただいてもいいかと思われます。