今回ご紹介するのは世界一有名な家具デザイナーの1人、
1954年にHans J. Wegnerが手掛けた「GE236」 3シーターソファです。
海藻を使ったマットレスの製造からスタートした老舗メーカーであるGETAMA社と協業し、彼らの持つマットレス製造のノウハウ(スプリング内蔵技術など)が存分に生かされてあります。
そのため、単なる木製家具メーカーには出せない非常に高いクッション性と快適性を備えており、ヴィンテージの個体であるこのアイテムも当時の快適な座り心地を体験出来ます。
また1950年代は「デンマーク・モダン」と呼ばれる北欧家具の黄金期であり、ウェグナーが世界的名声を確立していった時期とも重なる、そんな時期に作られたアイテムでもあります。

ウェグナーのソファは、座る角度が深く設定されたリラックス志向のもの(GE290など)が多いですが、このGE236は座面の傾斜がやや浅めに設定されています。
これは、ただ深くもたれかかって休むだけでなく、日常的に立ったり座ったりしやすく、家族や友人と顔を合わせて会話を楽しむという「生活の道具」としての機能性を重視した結果です。
デンマークの「ヒュッゲ(Hygge:居心地の良い空間や時間)」を大切にする文化が反映されています。


ウェグナーといえば「Yチェア」のような有機的で美しい曲線を多用するイメージが強いですが、GE236は一見すると非常に直線的で構築的(ボックススタイル)です。
しかし、体に触れるファブリックのエッジや、木部フレームの角は丁寧に丸く面取りされており、触り心地の良さと視覚的な柔らかさを巧みに両立しています。
このGE236は、まさにウェグナーの「椅子はどの角度から見ても美しくなければならない」というイズムを体現したような作品です。


また、写真のように「GETAMA GEDSTED DENMARK DESIGN HANS J WEGNER」の文字の刻印があります(金属プレートやシールではなく、木材に直接焼き付けた「焼印」で施されてあるもの)
これは、製造から長い年月を経たヴィンテージ品(主に初期から中期にかけての製造)に多く見られる特徴です。
家具と共に年月を重ねたこの刻印は、現行品にはない、歴史を刻んできた本物としての付加価値を持っています。
この贅沢なアイテムをあなたの暮らしの中にいかがでしょうか。
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