久々にロイズファクトリーからの発信です。
今回は1910年代(推定)セティの生地張替えのご紹介となります。
1900年代前半のものとなると繊細な生地には何らかの問題が生じている場合が多くあります。
歴史を刻んできた今回の生地には座面のシワや色褪せ、裏には破れなども見られます。
生地等の張替作業は生地を傷めないためにレストア作業の中の最終工程となります。
今回のセティは背中の曲線や装飾に美しさを感じさせる商品です。
さらにここから生地の張替でより良いものにしようという作業となります。
まずは古い生地を剥がし中材も取り出します。
下の画像が全てを取り除いた状態です。
お客様はあまりこの状態を目にする事がないと思いますので珍しいのではないのでしょうか。
この状態だと非常に素朴というかより構造に目がいきますね。
生地の張替作業で最も時間をかけるのが生地選びではないでしょうか。
普段お客様と接しているスタッフとファクトリースタッフが意見を交わしながら、
その商品に相性がよく、更にロイズを感じさせる生地を選択しています。
いよいよ新しい生地への張替作業となります。
ファクトリースタッフの腕の見せ所でもあるので、
同じファクトリースタッフの私としてもとても見どころのある作業です。
繊細かつ無駄が無いその技量はまさに圧巻です。
まず土台となるウレタンを張り、その後生地張りとなります。
そして張り替えた後がこちらになります。
張替前との違いは歴然ですね。
更に高級感が増し、美しさが際立ちました。
今回はこのような生地の張替作業をご紹介いたしました。
今後も普段お客様が目にする機会のないファクトリーの様子をご紹介していこうと思います。
ぜひお楽しみください。
ご紹介したセティの詳細は、こちらからご覧いただけます。
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