Lloyd’s Antiques

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ロイズ・アンティークス 青山 2020.11.02

悠久の美

色々な時代に関わり、様々な人々の手に渡ってきた家具達。 その長い時を経て、 より一層の美しさを深めていくアンティークの魅力は、 多くの人を魅了してやみません。 出会いと別れを繰り返したからこその、 人々に大事にされてきた思いが伝わってきます。 今回ご紹介する商品は、ヴィクトリア女王が統治していた後期の英国に遡ります。 IMG_1061 1890年代(推定)につくられた気品に満ちた書棚。 高級木材であるマホガニーをふんだんに使用し、 この現代でもその姿には凛とした風格を携えています。 IMG_1049 隅々に贅を凝らした作りが垣間見え、 特にガラスに施された木枠格子のデザイン性に目を奪われます。 IMG_1054 光を受け、ちらりちらりと揺らめくガラスのきらめき。 古い時代が成した、ガラス技術の賜物です。 均一ではないからこその美しさは、 現代では真似ようにも決して作ることは出来ません。 IMG_1051 どっしりと構えた脚部のガブリオール。 弓なりにくり抜かれた技工の表現力。 抜かり無い技術と素材の良さが成し得た芸術です。 フリルのように優雅な幕板のデザインにも、心が踊ります。 IMG_1056 頭頂のモールディング部分にも施された彫刻。 マホガニーならではの繊細な装飾です。 全てにおいてコンディションが良く、 大切にされてきた事が伝わってきます。 一緒に合わせるのは、それぞれ個性華やぐ面々。 堂々としたヴィクトリア時代の風格に、より一層の奥行きを与えてくれます。 IMG_1057IMG_1055 長い時の流れが家具の深みを悠久のものとしてくれる。 垣間見えるそれぞれの家具が渡り歩いた歴史の移ろいこそが、 アンティーク家具が織りなす魅力のひとつかもしれません。

《ロイズ・アンティークス 青山》
東京都渋谷区神宮前3-1-30
Tel 03-5413-3666
Mail aoyama@lloyds-antiques.com

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