Lloyd’s Antiques

Journal

ロイズ・アンティークス エゴイスト 2025.06.11

技が息づく美のかたち


 
湿気の多いこの時期、心がほっと落ち着く空間を求めたくなります。
今回ご紹介させていただきます商品は、
北欧の優しいぬくもりを感じられるモダンアイテムです。
 
 
デンマークのデザイナー、Erik Worts(エリック・ワーツ)が
手がけたイージーチェアです。
1960〜70年代を中心に活躍したデザイナーで、
北欧ミッドセンチュリーの中でも一目で彼の作品と分かる、
個性と精巧さを持ち合わせた家具を数多く生み出しました。

彼の代表的な特徴のひとつであるライトオークを贅沢に使用したモデル。
明るく優しい木肌が空間に自然と馴染み、
日々の暮らしに静かな存在感をもたらしてくれます。

特に目を引くのは、アーム先端の「ほぞ構造」。
北欧家具ならではの木工技術の美しさが感じられるディテールで、
無駄のないシンプルなフォルムに程よいアクセントを加えています。
シャープなシルエットの中にも、どこか柔らかさが漂い、
視覚的にも触感的にも心地よい一脚です。
 
オーク材とファブリックの組み合わせが美しく、
現代の空間にも自然に溶け込みます。
オレンジがかった温かな色合いのクッションは、気分まで明るくしてくれます。


1960年代のデンマークで生まれたヴィンテージアイテム。
ローテーブルとしてはもちろん、天板を引き上げて高さを変えれば、
ダイニングテーブルとしても活躍する、機能性に優れた1台。

名前のとおり「エレベーター」のように昇降し、
さらに天板は左右にスライドして拡張できる構造になっています。

シンプルでありながら職人のこだわりを感じさせるコーヒーテーブル。
天板の柔らかな曲線とスリムな脚のバランスが、空間に軽やかさをもたらします。
暮らしの中で使い手の工夫を引き出してくれる、そんな頼もしい家具です。

 

モダンでありながら、どこか懐かしい。
落ち着く空間で初夏のひとときをいかがでしょうか。

 

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