本日は青山スタッフおすすめのチェア2脚のご紹介です。
そのチェアが生まれた背景は1950年、第二次世界大戦後のヨーロッパまで遡ります。
当時主流だった、大きく重く、装飾過多な家具は、戦争の影響で居住空間の縮小により、
現代的なアパートメントや新しい住宅には合わなくなっていました。
そこで求められたのが、「軽快で、機能的で、場所を取らない家具」だったのです。

Erik Kirkegaard Armchair Model.48 (Item ID : QM008005)
こちらはエリック・キルケゴー(Erik Kirkegaard)が手がけた「Model.48」。
デンマークの家具メーカーHøng Stolefabrik(ホング・ストールファブリック)によって製造され、
現在でもヴィンテージ市場で根強い人気を誇っています
ヴィンテージの個体で背もたれ部分の杢目の風合いが素晴らしいです。

またこのチェアの特徴は、フルアームのチェアとは異なり、
アームが短く作られている点です。そのため、ダイニングテーブルやデスクに深く引き寄せることができ、
立ち座りの際にもアームが邪魔にならないという優れた機能性を持っています。

背中を優しくホールドしてくれる背もたれと、広い座面により、
ダイニングチェアとしてはもちろん、書斎のデスクチェアとして長時間座っていても疲れにくい設計になっています。
実用性も併せ持つのがキルケゴーの作品の特徴です。
是非店頭でお試しになってみて下さい。

続いては、デンマークを代表するデザイン・デュオ、ピーター・ヴィッツ & オルラ・ムルガード=ニールセン
(Peter Hvidt & Orla Mølgaard-Nielsen)によってデザインされた「Model 350 アームチェア」です。
1958年にデザインされ、デンマークの名門キャビネットメーカー(家具工房)、
Søborg Møbelfabrik(ソボー・モベルファブリック)によって製造されました。

オーク無垢材のフレームと、籐を伝統的な手法で編み込んだ座面・背もたれが最大の特徴です。
この目を引く籐編みの座面と背もたれは、当時としてはクラシックで職人的なアプローチでした。
まさに伝統的な籐編みの再評価を体現したチェアでもあるのです。
この編み方は、通気性に優れ、体重を分散させて体に馴染むという機能的な利点があります。
視覚的にも、無垢材の重厚さを和らげ、軽やかさと独自の存在感を与えています。

戦後の工業化が急速に進む中で、籐のような自然素材は、
人々に「自然との繋がり」「温もり」を感じさせる素材として再評価されました。
Model 350 は、無垢のオーク材と籐という100%自然素材を用いることで、
現代的な生活空間の中に、永遠の普遍性と、触れることの喜びを追求したのです。
戦争を通し、新しい平和な時代にふさわしい、まさに「希望と癒やし」
ぴったりと合致したチェアだったのです。
非常に現代の家具とも相性の良い一脚です。
是非店頭でお試し下さい。

「Form follows function」
- 形態は機能に従う-
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