先日、江戸東京たてもの園を訪れました。
文化的価値の高い歴史的建造物を移築し
保存、展示している博物館です。
この館の目玉ともいえる前川國男邸。
20世紀最大の建築家、ル・コルビュジエの
弟子でもあり、日本モダニズム建築の旗手と
言われた建築家、前川國男。その自邸を
見学することができます。

大谷石の塀から見える切妻の大屋根。
日本の伝統的な仕様にぐっと引き
寄せられる迫力があります。
はやる気持ちを抑えて、内部へと進みます。

家の中心にあるリビングは、
最も高い場所を二層吹き抜けにしています。

開放感にあふれた明るい空間。
壁一面を窓にしてしまう潔さに感服です…


家具にもこだわりを持った前川氏は、
ほとんど全てを自身でセレクトしたそう。
こちらのアームチェアは、今はデザイナーや
詳細は不明だそうですが、和の邸宅にモダンス
タイルが大変よくマッチしています。
こちらのチェアなんかも合わせてみたく
なりました…!

デンマーク人デザイナーPoul Hundevad.
伝統的な技術とシンプルかつ機能的なデザイン
は国内外で評価されています。
開放的で明るい前川邸ですが、驚くことに、
建てられているのです。建材の入手も
ままならなかった戦時下の物資不足の時代。
これほどまでに豊かな空間を実現して
いるのはさすがです。

戦争で、当時の木造モダニズム建築の
ほとんどを失った日本。現存するこの自邸は
大変貴重なものです。
木造モダニズムとも言えます。
建築に興味のある方も、そうでない方も、
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