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ロイズ・アンティークス オンラインショップ 2026.07.22

ステンドグラスの輝き

 

ステンドグラスは、古代のガラス技術から宗教芸術の最高峰へと開花し、一度は衰退しながらも19世紀に劇的な復興を遂げた歴史を持っています。

古代エジプトやローマのガラス製造技術が起源です。7世紀頃からキリスト教会の装飾に取り入れられ、文字を読めない民衆に聖書の教えを伝える「光の聖書」としての役割を果たし始めました。

12~14世紀には建築技術の発達により壁が薄くなり、大きな窓が開けられるようになりました。シャルトル大聖堂などに代表される、深みのある「青」や「赤」のガラスと「バラ窓」が聖堂内を神聖な光で満たしました。

15~18世紀、ルネサンス期に入ると、透明ガラスに絵の具で描く「絵画的表現」が主流となり、ガラス自体の美しさや職人技が失われ始めます。さらに宗教改革や革命による破壊(偶像崇拝の否定)、透明で明るい光を好む流行の変化により、伝統的な製法は一時ほぼ途絶えてしまいました。

19世紀、産業革命への反発やゴシック・リヴァイヴァル(中世復古運動)に伴い、中世の手仕事と美しいガラス製法を再発見する動きが広がります。ここで重要な役割を果たしたのがウィリアム・モリスとルイス・カムフォート・ティファニーです。

19世紀後半、機械による大量生産への反発から始まったアーツ・アンド・クラフツ運動やアール・ヌーヴォーの流れの中で、ステンドグラスは「宗教美術」を超えた「工芸・インテリア芸術」として見事に復活しました。

ウィリアム・モリス(イギリス)はアーツ・アンド・クラフツ運動の主導者。中世の手仕事の美しさを取り戻すため、画家のバーン=ジョーンズらとともに商会を設立しました。安価な絵付けガラスを否定し、中世の伝統的な製法にならった職人技と、植物や図案化された美しいデザインを組み合わせ、教会だけでなく住宅の装飾としてもステンドグラスを蘇らせました。

ルイス・カムフォート・ティファニー(アメリカ)はアール・ヌーヴォーを代表するガラス工芸家。従来の「ガラスに絵を描く」手法ではなく、ガラスそのものの質感やマーブル模様、色むらを活かした「ファヴリル・ガラス」を発明しました。鉛の代わりに薄い銅箔テープを使う「コッパーホイル技法」を開発。これにより、ランプシェードなどの複雑で立体的な曲面構造が可能になり、ステンドグラスを日常の照明器具や美術品へと進化させました。

 

ロイズにもステンドグラスが施された家具やランプがあります。

ステンドグラスの歴史に思いを馳せながら、美しい造作と輝きを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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