Lloyd’s Antiques

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ロイズ・アンティークス エゴイスト 2026.07.01

常に完成、されど未完。

タイトルの言葉は、とある家具メーカーのスローガンであります。

それは、1899年創業の「GLOBE WERNICKE」社。

 当時のオフィス家具に革命を起こした、画期的なセミオーダー式(ユニット式)の先駆け的なメーカーであります。

 

アンティーク家具の中で根強い人気を誇るスタッキングブックケースは、

独立したユニットを積み重ねて、 ひとつの美しいキャビネットを作り上げるといったもの。

 

本を並べるのはもちろん、お気に入りのコレクションを飾るディスプレイ棚や、

カップボードしてもおすすめで、大変利便性に富んだ家具であります。

 

あくまでGLOBE WERNICKEはメーカーの名前でありますが、

流行を担った同社の名前は、

このスタイルの家具の代名詞的な意味合いで呼ばれる事もあります。

 

そして同メーカーのアイコン的な地球のラベル。

 

それを取り囲むように印字されているのが

「ALWAYS COMPLETE BUT NEVER FINISHED(常に完成、されど未完。)」という文字。

 

正確な真意は不明ですが、一つ一つのキャビネットの完成度の高さと、

組み合わせる事で無限にモジュールが広がっていくという可能性を表現したワードなのではないでしょうか。

なんとも誇らしいラベルです。

 


本来は積み重ねるだけのモジュール構造ですが、

本品は現代の暮らしに合わせて各段をしっかりと固定。

 

日々の開け閉めに対する安定感が増し、ひとつの家具として堅牢な仕上がりに。

さらに、3段すべて内寸の高さが異なる計算されたバランス。

下段には大型本、中・上段には文庫本や小物など、

用途に合わせた無駄のない収納が叶います。

足元を支えるのは、緩やかな曲線を描く気品ある脚の造形。

 

恐らく台輪(土台となる部分)のデザインもセレクト出来たのでしょう、

過去の入荷の中でもこのようなスタイルは大変めずらしいデザインです。

 

両サイドの金属パーツは、かつて横のキャビネットと連結していたジョイント金具。

 

機能美から生まれたディティールが、マホガニーの美しい木目を引き締める渋いアクセントに。

 

ガラス扉は手前に引き出し、上部へスッと押し込むフリップアップ式。

開けたままでも邪魔にならず、閉めれば埃から大切なものを守ってくれる賢い設計。

 

 

奥行き270mmと圧迫感もなく、現代の空間にもスッと馴染む頼もしい一台です。

 

ロイズ・アンティークス EGOISTにて展示中です。

是非、実物をご覧頂ければと思います。

 

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