開放感ある時代を体現するようなポップなカラーや曲線を多用したデザインで
北欧家具の黄金期となったミッドセンチュリー時代。
イギリスでは、第二次世界大戦による物資不足を補うため、
家具の生産に規制がかかりました。
高級材の調達に制限が設けられた、
その様な時代背景も、
北欧スタイルの家具が作られるきっかけと言われております。
伝統的な家具作りの基盤があった英国の高い技術力と生産力は、
高品質な家具を生み出すことを可能にしました。
ミッドセンチュリー期に作られた英国の北欧スタイルの家具は、
本場の北欧家具に負けずとも劣らない品質とデザイン性で現在でも高く評価され、
近年ますます人気が高まっています。
今回は、そのような英国のスカンジナビアスタイルブームの先駆けとなった
YOUNGER社で造られたサイドボード をご紹介いたします。
YOUNGER社は、小さな家具会社だったため、当時を代表する家具ブランドの中では、
流通する数が少なく、ERCOL、G-PLAN等に比べ、
知名度は低いものの、贅と技工を凝らした製品のクオリティは、同社の特徴の一つであります。
丸みのある柔らかな印象を与えるフォルムと、
洗練された格子細工が相まった美しいバランスに魅了される逸品です。
加えて、世界三大銘木の一つであるチーク材を贅沢にあしらい、ぬくもりを感じさせます。
取手は異素材の金属のパーツを組み合わせることで、コントラストを生み出す
実にモダンなアイテムと言えるでしょう。
スタイリッシュな脚元は、すっきりとした印象を与えます。
収納部も充実しており、機能性も抜群です。
扉の開き方には、美しい規則性を感じるデザインです。
このような魅力の詰まったサイドボードに組み合わせるのは、
キャンバスに施された繊細で大胆なタッチと
優しい色味の油絵の具で風景を表現したアイテムです。
美しいアートデザインに目を奪われます。
そのアートペインティングを引き立たせる J.T. KALMAR ペアウォールランプ 。
アート作品のような、ランダムに凸凹をあしらった肉厚なガラスは、
お部屋に柔らかな陰影を与えます。
点灯時はもちろん、消灯時も空間のアクセントとしてもお楽しみいただける逸品です。
家具とアートによる美しいデザインが生み出す贅沢な組み合わせを是非、お楽しみください。
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《ロイズ・アンティークス 青山》
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