Lloyd’s Antiques

Journal

センスバイ ロイズ・アンティークス 新宿伊勢丹 2024.10.09

「think good」わたしたちの「あなたを、えらぼう」。

"think good"は、三越伊勢丹グループの

サステナビリティ活動のスローガンです。

今回は10月9日(水)〜10月22日(火)まで

伊勢丹新宿で開催されている

think goodに合わせて

ロイズ・アンティークスが「えらぶ」

アイテムをご案内いたします。

長い年月を経て使われ、受け継がれてきた家具。

その素材の手触り、意匠や造形はインスピレーションの源となって

私たちのクリエイティブな思考を刺激し、

豊かなライフスタイルへといざなってくれます。

 

レストアにより生まれ変わった姿で次世代に引き継ぐことで、

プロダクトにまた新たな歴史の1ページが追加されます。

今回、わたしたちの"えらんだ"アイテムを、

レストレーションの工程と共にご紹介します。

 
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ビューローは、デザインも一つひとつが異なり、

他にはない独特の個性を持っています。

このユニークさがインテリアに特別な魅力を与えます。

家具にはそれぞれに物語があり、

その背景や前の持ち主について想像する楽しみがあります。

 

小さな傷も誰かの残した思い出かもしれない。

それらを見つけることで、当時の人々の生活や感情に

触れることができると思い、このビューローを選びました。

 

 

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WOODCRAFT REVIVAL

ロイズ・アンティークスでは、商品の買付け後、

英国のロイズ専属レストアラーによって

一品ひとしな修復の方針を定め、

それに基づき、現地の卓越した技術をもつ職人と、

英国との技術交流で腕を磨いた日本の職人が、

二カ国それぞれにおいて個々のオリジナルに忠実に、

なおかつ高い品質水準までレストアを行います。

年代物の家具は、修復して長く使うことを前提として

作られているものが多くあります。

 

家具には作った人のこだわりがあります。

いかにオリジナルを崩さず、家具が持つキャラクターを

もう一度輝かせ、お客さまにと届けられるか。

考え抜かれたフォルムも意味もなく作り変えることはしません。

ネジ一本でも、できれば昔のまま使いたいというお客さまのために。

 

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ADJUSTING

職人の手で解体したパーツは、古い接着剤を取り、元通りに組み直します。

できる限り、オリジナルの状態を維持し、

年月を経て得た風合いを消してしまわないようレストアをします。

 

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ロイズ・アンティークスでは、塗装は年代物の家具の

生命線とも言えると考えています。

ポリッシャーと呼ばれる熟練職人が塗装を剥離した後、

色あわせ、トップポリッシュまで複数工程を施します。

  

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CRAFTSMANSHIP

ロイズ·アンティークスで扱う年代物の

家具の裏側に刻まれているホールマーク。

私たち自身が歴史と品格を重んじるショップでありたいという想いから、

イングランド国旗であるセント・ジョージズ・クロスを模した十字を、

ロイズの原点である英国に敬意を表してコートオブアームズの

枠の中へと収め、ホールマークとしました。

 

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チェアといってもあらゆる種類やデザインが存在する中で、

イタリアから買い付けたのダイニングチェアを選びました。

 

同じスタイルでも一つひとつが異なり、

個性を表現するのに最適なイタリアンアイテム。

歴史はまだ浅いものの、モダンからクラシックまで、

どんな空間やインテリアにも合わせやすく、

このチェアが職人の手によってどう生まれ変わのるか

という点にも注目しました。

 

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UPHOLSTERY REBORN

アップホルスタラーと呼ばれる椅子張り職人が、

木工修復が完了した椅子に対し、

中材や生地を張り込んでいきます。

今では希少となった馬毛等も再利用することがあり、

可能な限りオリジナルに忠実な修復を心がけています。

 

組み直しや塗装の作業が終わると、張替え作業に移ります。

古いファブリックや中材を剥がし、新しいものに交換。

 

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材面のサイズを測り、それに合わせて中材やファブリックを用意し、
"下ごしらえ"と呼ばれる作業からスタート。

ゴムを繊維状に編んだウェービングテープを縦横に張り、

その上にかたさの異なるウレタンを何層にも重ねて座面を作ります。

座り心地が良く、へたりにくい座面を作ることができます。

 

 

ウレタンは座面だけでなく、生地がまわる側面等にも施していきます。

中材の枚数は、仕上がりの形や座り心地を考慮して決めており、

ウレタンを張り終わると、いよいよファブリックを張っていく作業です。

 

 

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座面には湾曲している箇所や、複雑な形の場所もあるため、
生地が寄ってしまわないよう引っぱりながら張ります。

座面の背面側は、ファブリックに切り込みを入れて張る等、

細かな工夫が必要です。

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張り上がったら、余分な生地をカットし、
元々あった穴に合わせて四隅に鋲を打ち込みます。

プロダクトのもつ優雅な曲線や、美しい装飾、

上質な素材はもちろん、構造におけるこだわりや、

細部に見られるいくつもの技術も、

ずっと受け継いでいきたいと考えています。

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今回、わたしたちの"えらんだ"アイテムは、
センスバイ ロイズ・アンティークス 新宿伊勢丹でご覧いただけます。

ぜひお立ち寄りくださいませ。

皆様のご来店を心よりお待ちしております。

 

 

 

 
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