Lloyd’s Antiques

Journal

ロイズ・アンティークス 青山 2022.05.08

【春風の先のOak】

今回はアンティークのみならず、現代の家具においても大変馴染み深い、
オーク材を用いた家具をご紹介させて頂きます。
オーク材とは日本木材でいうところの「ナラ材」を指します。
日本でも婚礼ダンスなどに古くからよく用いられてきた材種なので、
どことなく落ち着くような、
親しみやすいような印象を抱かれることでしょう。
無垢材として使用されるケースが多く、
立体的で奥深さのある彫りの加工が魅力の一つ。
アンティーク家具の中でも、
またはっきりとした杢目も特徴的で、虎の模様に見えることから
タイガークランク(虎斑)などと呼ばれます。

そんなオークを用いて作製されたこちらのエクステンションテーブル。
英国で最高水準との呼び声高い家具メーカー、Robson&Sons製の一台であり、
シンプルなデザインであるからこそ、
オーク材本来の美しさを望むことのできる逸品といえるでしょう。
角の取れたなめらかなフォルムに、豊かな厚み、さり気ない猫脚など、
モダンほど軽すぎず、王道のクラシックほど重厚すぎないデザインが
現代の居住空間ともマッチしてくれそうです。
エクステンションする際には、付属のハンドルを使用するという
ひと手間も楽しく、愛着の湧くポイントですね。
木肌は明るい色味のライトオークなので、
あえてチェアはモダンなテイストのものを合わせると
ふっと軽やかなコーディネートに。
奥に見えるこちらのブックケースもオークならではのデザインです。
ポイントになる彫刻や佇まいはクラシカルですが、
収納する食器や書籍のカラーによって全体のトーンは鮮やかになります。
クラシックで重厚な雰囲気を纏いつつも、
どこか優しく生活の中に溶け込んでくれるオーク材の家具達。
使い込み事で質感により深みが生まれ、愛着も増していくことと思います。

 

今、改めて馴染み深い「オーク材」の家具に、

目を向けてみてはいかがでしょうか。

 

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