Lloyd’s Antiques

Journal

ロイズ・アンティークス 青山 2024.03.16

Master Pieces.

言わずとしれた北欧モダンの巨匠、
Hans J WegnerとBorge Mogensen。
 
彼らは同じ北欧モダンの黄金期をつくりあげ、
インテリアという分野において北欧モダンを確固たるものにしました。
 
本日はそんな彼らの名作チェアをご紹介致します。
 
 
こちらはHans J Wegnerによるラウンジチェア、CH28P。
木のみで構成されたCH28Tに対して、
座面と背もたれにファブリックを用いられたモデルです。
 
ソーバックと呼ばれる、木挽台から着想を得たチェアで、
ハの字になった脚がその木挽台を表しており、
元来の脚と背もたれが別個のチェアよりも
すっきりとした印象を与えてくれます。
 
ラウンジチェアということもあり、座面にしっかりとした傾斜がついており、
それと並行するアームが彼らしい柔らかな曲線を描いています。
 
オーク材の杢目も美しく、
無駄が削ぎ落とされたシンプルなフレームと、
国内で張り替えられたブルーグレーのファブリックがマッチします。
 
 
続いて紹介するのは、Borge Mogensenによるラウンジチェア、Model2226、
通称スパニッシュチェアです。
 
彼自身がスペインに旅行で訪れた際に、
スペインの伝統的なスタイルのチェアから着想を得たと言われているこちらのチェア。
 
幅の広いアームが特徴的で、新聞紙やコーヒーカップなど置いて
パーソナルチェアとして使えるようデザインされています。
 
彼の独特なモデュロールから生まれるフレームはまさに圧巻で、
キャラクター性溢れるスタイルは、
北欧ヴィンテージのアイコン的ピースになりました。
また独特であるにも関わらず座った時のフィット感は
人間工学を突き詰めた北欧モダンの巨匠ならでは。
 
レザーはデンマークオーフスにあるソーレンセン社のもので
新たに作製しております。
使い込むほどに体に馴染み、今後の経年変化も楽しみなレザーです。
 
 
モダンデザインといえば北欧という印象が根強くなった現代においても、
巨匠たちのプロダクトは色褪せることなく
その存在感を遺憾なく発揮しています。
 
是非、巨匠たちのマスターピースを実際に観て触れて、
お楽しみください。
 
 
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