現在に至るまで色褪せる事の無い魅力の北欧ヴィンテージ家具。

特に、デザイナーズピースは、近年さらに注目され、
それと同時に希少性も増しているカテゴリーでもあります。

スウェーデンのデザイナー、Bruno Mathssonによって発表されたイージーチェアのシリーズも、
そのような北欧デザイナーズ家具を代表するプロダクトの一つです。

代々続くキャビネットメーカーに生を受けた彼は、
伝統的な木工技術や、木材基礎を若くして身につけていった一方、
新たな技術と、家具の機能性について探究していきます。

人間工学というアプローチからデザインを編集していったBruno Mathsson。
それらに基づいた実に快適な座り心地と、
独創的なデザインを両立した彼の作品達は、
色褪せる事のないデザインの魅力を、
現代に至るまで伝える希少なプロダクトの一つと言えます。

機能性と、新たな技術を追求していった結果として、
彼の作品は潔癖な美しさと、エレガントさを纏い、印象的なピースとなっていったのでした。

また、各モデルにエヴァ、ミナ、ミランダ等、
女性の名前を付けていることも、家具にアイデンティティを与えるアプローチであり、
パーニラと名付けられたこちらのチェアも、彼の家具に対する世界観を表現する一つの要素として、
重要な意味を持つのでしょう。

そんなこちらのModel 69も、マットソン「らしさ」が活き活きと溢れるデザインであり、
特徴的なフレームに目を向ければ、
独特なシルエットを具現化する、高い合板の形成技術を垣間見る事が出来ます。


シート下部のフレームには、そんな高い技術を要すプロダクトを請け負った、
「DUX」社のホールマークとサイン。

また、度々経年変化に伴う張替えや、
シートを固定するレザーベルトの交換などの修復歴を見受けられる彼のヴィンテージピース。
その中でも、こちらの個体は、ほぼオリジナルに近いと考えられ、
コンディションを含めとてもクオリティの高い一台と言えます。


特に、経年変化に伴うレザーの色褪せは最小限でありながら、
ヴィンテージらしい柔らかくしっとりとした手触りと、艶感は素晴らしく、
一度腰掛ければ、計算された座り心地にプラスされた質感が相まって、
より顕著にこのチェアの魅力を体感する事ができるでしょう。


絶妙なレザーのカラーも、心を惹かれるポイントですね。

サイドには、トライポッドスタイルのUKヴィンテージを。

英国クラシックデザインを踏襲し、モダンに昇華させたような、
独特なスタイルが魅力です。

こちらもまた、キャラクター性を空間にプラスしてくれる事でしょう。

家具としての「道具」という枠を飛び出し、
特別な所有感、高揚感といったものを、ヴィンテージ家具は私達に感じさせてくれます。

当時のデザイナー達に思いを馳せながら、そのプロダクトに身を委ねる。
きっとその時間は、なによりも贅沢なものになるのでしょう。
素晴らしいヴィンテージピースと共に、ゆったりとお寛ぎ頂くのはいかがでしょうか。

※こちらのチェアは、ロイズ・アンティークス 青山 / エゴイスト / オンラインショップ限定販売となります。
※デザイナーズ家具をまとめた、VINTAGE DESIGN ARCHIVESも併せてご覧下さい。