ヴィンテージ家具がお好きな方はご存知の方も多いかもしれませんが、
G-PLANのアイテムは、とても人気が高いアイテムです。
イギリス家具でありながら、北欧テイストのデザインである点がとても人気です。
なぜ北欧テイストのデザインを手掛けたのか、ここには深い歴史があります。
そもそも『G-PLAN』というのは家具ブランドの名称で、
イギリスの老舗家具メーカーE.Gomme(イー・ゴム)社が、1952年に作りました。
E.Gomme社の創業は、1898年。
20世紀の初めには機械化による大量生産の基盤を作っており、
1950年代にはイギリス最大の家具メーカーとなっていました。
第二次世界大戦が勃発した際、イギリスは政府の規制の管理下に置かれ、
自由に家具を制作することができなくなりました。
それまで英国家具でよく使用された高級木材は規制され、
「ユーティリティ・ファーニチャー(統制家具)」が普及しました。
これは、物資(木材)の不足、空爆などによる被害から、限られた資材を有効に利用しようという事で、
1942年より国の主導で始まったものでした。
※「CC41」のマークは、以前に行われていたシヴィル・クロージング1941(Civil Clothing 1941)から来ており、
戦時中のイギリスで政府規定の規格に基づいて作られた民間配給品の事を指したそうです。
イギリスでは、1951年にロンドンの老舗家具店で「Scandinavian Design for Living」という
北欧家具を一挙に集めた展示会が開催され、それをきっかけに北欧デザインがイギリスでも注目を集めるようになりました。
自由に家具が作れなくなったイギリスとは対照的に、
戦後、北欧では「スカンジナビアデザイン」と呼ばれる
モダンでスタイリッシュな家具を多数制作していくこととなりました。
イギリスはデザイン面で遅れをとってしまいましたが、規制がなくなったあと、
E.Gomme社創業者の孫である3代目責任者Donald Gomme(ドナルド・ゴム)が、
北欧家具のデザインに影響を受け、G-PLANをスタートさせました。
G-PLANの「G」は、E.Gomme社のG、「PLAN」には「何年もかけてプランを立て、買い足していく家具」
と言う願いが込められているそうです。
G-PLANの家具は、テーブルの天板の裏側や、サイドボードの抽斗の中等に、
メーカーを記すマークがありますので、お持ちの方やG-PLANを見かけた方はぜひチェックしてみてください。
家具メーカーの歴史を知ると、これまでとは家具に対する見方も、愛着も変わるのではないでしょうか。
1960年代になり、北欧のデザイン性のある家具に圧倒されるようになったG-PLANに対し、
ドナルド・ゴムも危機感を抱くようになりました。
そこで、デンマーク出身のインテリアデザイナー、Ib Kofod Larsen(イプ・コフォード・ラーセン)を迎え、
イギリスの伝統的なスタイルの家具のデザインを一転することにしました。
デンマークのモダンなデザインにインスパイアされた家具を開発し、発表したことで、
G-PLANはロンドンで絶大な人気を得ていきました。
会社は、1987年に売却されましたが、現在でもイングランド西部やスコットランドで
ソファやキャビネットを作り続けており、イギリスを代表するメーカー「G-PLAN」として存在しています。
当時の広告に掲載されているアイテムも、
これまで、ロイズ・アンティークスに入荷があったことからもわかるように
数十年経過した現在でも、現代家具と同等に家具としての役割を果たします。
さらには、デザイン性も優れていることから、お部屋に取り入れても馴染み、
お部屋の空間を引き締めてくれることでしょう。
現在、新宿店にはサイドボードが入荷しております。
こちらは、1950年代後半から作られ初めた、Tola&Blackというシリーズで、
黒い脚と真鍮メッキが特徴的です。
現在でも人気が高く、抜群の存在感があります。
収納力もありますので、大変お部屋に取り入れやすいデザインとサイズ感です。
ぜひ、G-PLANの歴史を思い浮かべながら店頭でご覧になってみてください。
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