Lloyd’s Antiques

Journal

ロイズ・アンティークス 青山 2023.01.29

Classy style.

18世紀後半の産業革命を経て、「世界の工場」と呼ばれた19世紀のイギリス。
産業の発展に伴い、様々な階級の人々が一定の冨を得ました。
そして、それらの人々は、王室のインテリアなどに憧れを持ち、
そのニーズに応えるために、
家具産業も発展していったのです。
 
こちらのセティは、まさにその時代に発展を遂げた高級家具メーカー、
James Shoolbred & Co.のプロダクト。
 
 
元来、ファブリックメーカーとして1820年に設立された同メーカーは、
後にオリジナル家具の製造を手掛け、成功を収めます。
 
 
こちらのセティも、当時からの気品溢れる存在感は健在で、流れる様な美しいフレームは、現代においても見る者を魅了します。
 
 
ハープの様な弦楽器を思わせる背もたれの装飾は秀逸で、当時の成功には、確固たる職人の高い技術があったのでしょう。
 
 
どの角度から見ても美しく、大変完成度の高いセティと言えるのでは無いでしょうか。
 
 
ファブリックは国内で張替えを行い、フレームの上品な雰囲気を損なわないよう、
落ち着いたグリーンのファブリックで張替えを行いました。
 
 
 
さて、この様な長椅子での過ごし方は、やはり紅茶を嗜み、ゆったりと読書に更けるのが素敵でしょう。
傍らには、少し変わった構造がユニークなブックシェルフを。
 
一見、引き出し付きの小振りな棚に見えますが、引き出し下部からリーディングスタンドが出現するという変わり種です。
 
 
そのギミックは実に魅力的で、この様な構造もアンティーク家具を楽しむ醍醐味ですね。
 
 
マホガニーの深みのある赤茶色と、ゴールドの金属の雰囲気が、大変よくマッチしており、先程のセティと共にクオリティの高さを感じて頂ける事でしょう。
 
 
当然、小振りなサイズであることから、玄関先や、ベッドルームのスペースなど、様々な場所で機能的にお使い頂けます。
 
 
セティと合わせれば、当時の英国を思わせる、優雅なサロンスタイルをお楽しみ頂けます。
 
 
それぞれの家具の時代背景に思いを馳せることで、
より一層アンティーク家具のある生活を充実したものにしてくれる事でしょう。
 
 
是非、改めて英国クラシックの魅力をお楽しみ下さい。
 
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