Journal
ロイズ・アンティークス 玉川 2013.05.29
知れば知るほど魅力的
ご存知のかたも多いかとは思いますが、左右の羽根と呼ばれる天板が中央の天板下からスライドし、天板が広がるというもの。
片方開くだけでも天板はフラットになるので、3段階の大きさでお使い頂けるのも嬉しいポイントですよね。
さて、いつでも人気者のドローリーフテーブルですが、このテーブルには拘りの構造が凝縮されているのです。
今回はもっとこのテーブルを知って頂く為に、ドローリーフテーブルを大解剖しちゃいます!
ではさっそくいってみましょう。
まずは天板です。
左右をしっかり持って、上に上げてみると…
なんと!いとも簡単に外れてしまいました。
実はこちらの天板は台座に乗っているだけなんですね。
しかし天板側の凸と、台座の凹がしっかりと噛み合うので、乗っているだけでも安定感はバッチリですのでご安心を。
因みに天板無しでの伸張させるとこのような写真に。
2本の腕が、羽根を支えている構造がお解り頂けるかと思います。
そして、実はこちらの羽根の動きに、このテーブル最大の秘密があるのです。
お客様とお話しをしているとどうして天板の高さが変わらないのか、どうして片方だけでもフラットに?といった疑問を持たれる方が多いのですが、その答えがこちら!
まず注目は腕を支えているこちらの2箇所接点。
こちらには良く見ると傾斜が付けられております。
これにより羽根がどのような動きをするのか、側面からご覧頂きますと…
お解りいただけますでしょうか。羽根の部分が斜めに上がりながら引き出されるのです。
これに天板を乗せると…。
いかがでしょう。一度は押し上げられた天板は、伸びきったところでカタンと一段下がり、元の高さへ。
羽根の動きを生み出している、土台の傾斜こそが、フラットになる秘密だったのですね!
単純な構造ですが、考えた方には脱帽です。
そして、なんとこちらの羽根まで取り外しが可能!
ご覧の通り。天板、羽、土台と、バラバラになってしまいました。
天板がなくなってしまった土台というと…。
もはや得体の知れない構造物…。この姿からテーブルを想像するのが難しいです。
なんて言ったら失礼ですね。100年近くも天板を支え続けているのですから、立派な作りです。
ここまで分解できる最大のメリットはやはり搬入でしょう。
大きな天板が乗っているテーブルでも天板、土台と個々に運ぶ事ができるので、搬入を大幅に簡単にしてくれています。
また清潔さを求められるダイニングですので、分解してお掃除が出来るというのも喜ばれるポイントではないでしょうか。
知れば知るほど、本当に昔の方の知恵には脱帽ですね。
さて、ここまでドローリーフテーブルの魅力をお話しさせて頂きましたが、「やっぱりこのテーブルいいな…」と思った方、いらっしゃいませんか?
少しでも心を動かされた方に朗報です!現在玉川店には様々なサイズのドローリーフテーブルをご用意しております。
決して新たなネストテーブルではございません!
定番の90角をはじめ、75角、60角の3種類をご用意。
90角のものは推定1920年代に製作されたテーブル。
他の75角と60角ものはドローリーフテーブルの構造を完全再現した、リプロダクト品でございます。
90角ほど大きくなくてもいいという方、一人暮らしだけどドローリーフテーブルを使ってみたい!という方には大変お勧めの2台です。
まるで本物のアンティークの様なエイジング加工も必見です!
100年以上も愛されるテーブルの作りを是非ご堪能下さい。
さて、今回ご紹介させて頂いたドローリーフテーブルはいかがだったでしょうか。
この他にもアンティーク家具には、作り手の拘りを随所に見る事ができます。
是非店頭で、個々の家具の拘りを楽しんで頂けたらと思います。
ご来店、お待ちしております!
実際にドローリーフテーブルの構造をご覧頂きたい方はスタッフまで!
Tags: