Lloyd’s Antiques

Journal

ロイズ・アンティークス エゴイスト 2025.07.09

200年という年月

ロイズ・アンティークスの中心であるカテゴリー、「アンティーク」。

 

主に、20世紀前半、1930年代前後をメインにしながら、

1900~1910年代のジョージアン、

そして19世紀半ばから後期にかけてのヴィクトリア時代のアンティークがラインナップされます。

 

年代が古ければ価値があるといったものではないですが、

年代物の家具を選ぶうえで、家具の歴史に思いを馳せる一つのポイントとなるでしょう。

 

そんな、幅広い歴史の中で生み出されてきた家具たちですが、

今回はおおよそ200年前、

ジョージアン期に作製されたとされるチェアが入荷致しましたので、

ご紹介致しましょう。

 

 

1820年代(推定)、英国アンティークのチェアです。

 

 

ジョージアン時代は120年ほど続き、1820年代といいますと、

その後期の年代に当たります。

1700年代には産業が発展し、ファッションやインテリア、建築、

そしてレジャーなど人々の「暮らし方」が目まぐるしく変化していきました。

後のヴィクトリア時代にて、「世界の工場」と表現される所以が、

この時代からの発展に起因するものでしょう。

 

チェアを見てみると、まずは全体のどっしりとした存在感を感じる事が出来ます。


 

太く堅牢なフレームがそのように印象付けているのはいうまでもありません。

 

 

 

約200念の年月を経た質感は、他の家具にはない奥深さを感じ、

どこかしっとりと滑らかさがあります。

 

 

 

アンティークによく見られるキャスターも、

一回り大きく、

フレームにマッチした堅牢な印象ですね。

 

 

そして、アームのディテールは秀逸であり、

装飾こそ控えめなこちらのチェアだからこそ、より一層デザインが際立ちます。

 

 

 

手を添えれば、思いの他細く、華奢で繊細なラインが手に馴染みます。

 

 

 

当時、どのような場所で使用されていたのか、

想像は絶えません。

 

 

数多くのアンティークの中で、ここまでフレームの「雰囲気」が主張してくるアイテムは、

そうそう出会えないのではないかと思います。

 

 

是非、実物をみて、

長い歴史を纏った存在感を感じて頂ければと思います。

 

 

日々の生活の中に、

アンティーク家具の魅力を取り入れてみては、

いかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

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