ロイズ・アンティークスの中心であるカテゴリー、「アンティーク」。
主に、20世紀前半、1930年代前後をメインにしながら、
1900~1910年代のジョージアン、
そして19世紀半ばから後期にかけてのヴィクトリア時代のアンティークがラインナップされます。



年代が古ければ価値があるといったものではないですが、
年代物の家具を選ぶうえで、家具の歴史に思いを馳せる一つのポイントとなるでしょう。


そんな、幅広い歴史の中で生み出されてきた家具たちですが、
今回はおおよそ200年前、
ジョージアン期に作製されたとされるチェアが入荷致しましたので、
ご紹介致しましょう。
1820年代(推定)、英国アンティークのチェアです。
ジョージアン時代は120年ほど続き、1820年代といいますと、
その後期の年代に当たります。
1700年代には産業が発展し、ファッションやインテリア、建築、
そしてレジャーなど人々の「暮らし方」が目まぐるしく変化していきました。
後のヴィクトリア時代にて、「世界の工場」と表現される所以が、
この時代からの発展に起因するものでしょう。
チェアを見てみると、まずは全体のどっしりとした存在感を感じる事が出来ます。
太く堅牢なフレームがそのように印象付けているのはいうまでもありません。
約200念の年月を経た質感は、他の家具にはない奥深さを感じ、
どこかしっとりと滑らかさがあります。
アンティークによく見られるキャスターも、
一回り大きく、
フレームにマッチした堅牢な印象ですね。
そして、アームのディテールは秀逸であり、
装飾こそ控えめなこちらのチェアだからこそ、より一層デザインが際立ちます。


手を添えれば、思いの他細く、華奢で繊細なラインが手に馴染みます。


当時、どのような場所で使用されていたのか、
想像は絶えません。
数多くのアンティークの中で、ここまでフレームの「雰囲気」が主張してくるアイテムは、
そうそう出会えないのではないかと思います。
是非、実物をみて、
長い歴史を纏った存在感を感じて頂ければと思います。
日々の生活の中に、
アンティーク家具の魅力を取り入れてみては、
いかがでしょうか。