Lloyd’s Antiques

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ロイズ・アンティークス 日本橋三越 2025.09.23

読書の秋に備えて

暑かった夏が過ぎ、徐々に秋の気配を感じる季節になりました。

すぐそこには読書の秋。

 ゆっくりと時間が流れるこの季節は、お気に入りの本を片手に、

旅に出たり、部屋で自分だけの時間を過ごしたものです。

今回はそんな読書より豊かになって、時間を超えてきた、温もりを持って、そんな家具たちをご紹介します。

最初にご紹介するのは1930年代(推定)のイギリス買付のブックシェルフ

1930年代のイギリスと言えば、世界恐慌の残り波が残る方、モダンデザインが台頭した時代です。

しかし、このブックシェルフに見られるのは、伝統的な「カントリースタイル」。

シンプルで温かみのあるオーク材を使い、シンプルながら重厚感のあるデザインは、

家庭の安らぎを求める人々の心を捉えました。

下部の扉には、素朴なカントリースタイルに見られる美しいスカラップ(波型)の装飾が施され、

また、手彫りのような風合いを持つ扉や、木の継ぎ目や色合いからは時を超えてきた家具であることが伺えます。

 

時を語るごとに味わいをオーク材は、

現代のどんなインテリアにも優しく拝見させていただきます。

お気に入りの本を並べるもよし、お気に入りの雑貨を飾るもよし。

書斎にはもちろん、リビングダイニングや置いても、

空間にゆとりと落ち着きをもたらしてくれるでしょう。

続いて、ご紹介するのは1920年代(推定) イギリス買い付けのリボルビング式のブックシェルフです

このブックシェルフの最大の特徴は、何と言ってもそのユニークなデザインです。

クルクルと回転させることで、どの面にもある本にも簡単に手が届く

実用性と遊び心に配慮したアイテムです。

1920年代のイギリスは、第一次世界大戦後の復興期であり、

アール・デコ様式が流行し、モダンなライフスタイルが花開いた時代です。

しかし、このブックシェルフには、当時の流行とは一線を画す、シックで落ち着いた佇まいがあります。

リボルビング式のブックシェルフは、限られたスペースを有効活用するために考案されたと言われています

コンパクトなので書斎のデスクの上や、サイドテーブルとして、

また、ソファの横に置いて、読みかけの雑誌や本を収納するのに最適です。

家具の拘りが日々の生活に新たなテイストを加えてくれるはずです

最後にご紹介するのは1970年代(推定) イギリス買付のマガジンラックです

1970年代のイギリスは、新しい文化やライフスタイルが花開いた時代です。

ヒッピーカルチャーやグラムロックが流行し、人々の価値観が大きく変化しました。

家具のデザインも多様に変化し、モダンなものから伝統的なスタイルを再解釈したものまで、

様々なテイストが共存していました。

このマガジンラックは、今時代の背景を反映しつつ、

クラシックなスタイルをモダンに再構築したようなデザインが魅力です

マホガニー材の、深く落ち着いた木の色合いが美しいですね。

そして、トップには深緑色のレザートップが施され、ゴールドのエンボス装飾が上品なアクセントになっています。

いわゆる古典的な要素が、当時の人々の暮らしに落ち着いて冷静に受け入れられた雰囲気を与えていただろう

このマガジンラックは、限定雑誌や新聞を収納するだけでなく、

その佇まい自体がインテリアとして空間を豊かにしてくれます。

ソファやイージーチェアの横に置いて、読みかけの本やタブレットを置くのにぴったりです。

また、天板はサイドテーブルとしても活躍します。

当時の暮らしに思いを馳せながら、日々の暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。

このマガジンラックが、あなたの空間に優しい知的な彩りを与えてあげましょう。

 

本日ご紹介した項目一覧

QK001037)ブックシェルフ












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