Lloyd’s Antiques

Journal

ロイズ・アンティークス 日本橋三越 2025.09.10

秋を待つ、古き良きものと共に。

 

朝夕は涼しくなり、ようやく秋の風が心地よく感じられる今日この頃です。

本日ご紹介いたしますのは、そんな季節の変わり目に部屋に取り入れたくなるような

スペシャル3点です。


「イタリアンヴィンテージの恍惚」


最初にご紹介するのは、

トリノ大学の大講堂やイタリア銀行トリノ支店の内装プロジェクトにも渡り、

幅広い分野で活躍したイタリアのデザイナー

ピエール・ルイージ・コッリ(Pier Luigi Colli)が企画したヴィンテージチェアです。

彼の作品は、錬鉄や真鍮を巧みに使い、優雅な曲線と繊細な装飾を特徴としています。

この椅子も例外ではありません。優美なカーブを描く脚と、

アール・ヌーヴォーを思わせる景色の装飾は、見る人の心を惹きつけます。

年月を経た真鍮の風合いは、単純な古さではなく、

本物だけが豊富に落ち着いた美しさを放っています。

コッリの作品は、1950年代から60年代にかけて、

イタリアの洗練されたスタイルを象徴する存在として高く評価されました

この作品も当時の職人技とデザインセンスが融合した、

センチュリー期の素晴らしいと言えます。

存在感のある作品なので、ただ座る為の椅子ではなく、

空間に彩りを考えるオブジェとして、部屋に取り入れてみるのも面白いかも知れません。


「野性のかつ繊細」


続いてご紹介するのは大胆な装飾が目を引くチェア。

脚部には力強い獅子の脚を象った彫刻が施されています。

これは、古代ローマやギリシャの家具にも見られる意匠で、権力や威厳の象徴として、

その後のヨーロッパの家具デザインにも繰り返し登場します。

そして、全体に施された深く美しい木彫り。

座面や背もたれには、植物をモチーフにしたロココ様式を思わせる、

流れるような彫刻が実施されており、すなわち、大量生産の一脚ではなく、

職人の手によって丁寧に作られた芸術品であることを物語っています

このチェアは1900年初頭のイギリス製で、

かつては、中世ルネサンスの様式を再解釈する「リバイバル様式」が流行しました。

このチェアも、古典的なモチーフを取り入れつつ、

時代に合わせたデザインへと昇華させた一脚と言えます。

現代のシンプルで機能的な家具とは対照的に、

この椅子は、かつて使っていた人々の暮らしや、時代に思いを馳せてくれる。

座るだけでなく、歴史のロマンを感じさせてくれるこのチェアは、

きっとあなたの空間に特別な感動を与えてくれるはずです。


「宇宙時代が生まれたアートピース」


最後にご紹介するのは、1970年代のイタリアデザインがあり、

独特なエネルギーが感じられる、まるで彫刻のようなテーブルランプです。

このランプは、当時のイタリアデザインが大きな影響を受け、

スペースエイジ」のスタイルが色長く残る作品です。

1969年のアポロ11号月面着陸に代表される宇宙開発競争は、

人々の未来への期待感を高め、世界にもその影響を及ぼしました。

流線型のフォルム、そして宇宙船や惑星を思わせる抽象的なモチーフが、

当時の家具や照明に広く取り入れられました。

このランプも、真鍮のメタリックなフレームが、まるで軌跡を描く惑星のようです。

シンプルながらも計算された大胆な形式が、見る角度によって表情を変え、見る人を飽きさせません。

このランプもまた、金属の光沢と、光が邪魔ない陰影の美しさを巧みに利用し、空間にドラマチックな雰囲気をもたらしてくれます。

部屋の雰囲気を70年代の未来的なムードに変えてくれます

屋内を照らすだけでなく、その時代の空気感や、デザインが持つ創造性を楽しむ。

とても魅力的なランプです。

 

 

今回ご紹介したアイテムはこちら

PIER LUIGI COLLI チェア(QK007062)

 

 リボルビングアームチェア(QG009085)

 

イタリアンテーブルランプ(QK007926)

 

 


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