Lloyd’s Antiques

Journal

ロイズ・アンティークス エゴイスト 2025.02.02

「特別」なアンティークを探して

この度、ロイズ・アンティークスでは、

非日常に共存する特別なセレクションをテーマに、「James&Paul selection」の冠の下、

新たなプロダクトカテゴリーを新設致します。

 

私達にとって大切なパートナーである、ロイズ・アンティークスの英国法人、

NAR代表のJamesと、イギリスアンティークマーケットを牽引するディーラーPaulの2人。

 

 

美しく上質なアンティーク家具の中から、

プロフェッショナルであるJames&Paulの視点で更に厳選されたユニークなアイテムが集約され、

ワンランク上の、スペシャルなプロダクトが並びます。

今回は新設されたJames&Paul selectionより、

2つのアイテムに注目してご紹介致しますので、ご覧くださいませ。

 

まず初めはこちらのビューロー。

 

 

1841年にイギリスで創業した、Maple & Co.のプロダクトです。

 


同社は、ビクトリア朝~エドワード朝にかけて成功を収めたメーカーであり、

英国のみならず、世界各国の王族や貴族に家具を制作した歴史でも知られております。

 

 

 

 

ロイズの買付でも度々入荷のあるメーカーではありますが、

その実績に恥じる事のない、精工で素晴らしいクオリティの家具たちは、

やはり他のプロダクトとは一線を画すものがあります。

 

 

 

 

 

 

 

こちらのビューローもその例外ではなく、

1910年代当時に流行したスマートな脚部が特徴のエドウォーディアンスタイルをベースにデザイン。

そのうえで、独特な貫のスタイルやインレイの装飾、

個性的な引き出しのレイアウト等、様々な意匠を凝らした拘りを感じられます。

 

 

 

軽やかでエレガントな印象がありつつも、

英国アンティークの格式高い存在感が混在した、Maple & Co.の冠に恥じない逸品です。

 

 

※以前Maple & Co.をご紹介したJournalはこちら

続いて、ご紹介するのはこちらのシェーズロング。

 

 

ビューロー同様、アンティークでは定番の「寝椅子」スタイルのソファですが、

実に様々なデザインが存在し、一点一点の個性が際立つカテゴリーでもあります。

 

 

 

こちらは1880年代(推定)、ヴィクトリアン時代後期に作製されたとされる一台。

 

当時高級材として重宝されたウォールナットを用いたフレームに、

同じくウォールナットの「玉杢」と呼ばれる杢目を化粧板として用い、装飾性を持たせた仕上げです。

 

細部に至るまで施されたインレイは、大変美しく、

製作工程において実に高い技術が必要であることは容易に想像する事が出来ます。

 

特に植物を象ったデザインは、まるで美術品のような仕上がりです。

100年以上の月日が育んだ経年変化も相まって、

奥深いアンティークらしい雰囲気に仕上がりました。

 

 

当時、このようなクオリティの家具が多く作製された事実からも、

「世界の工場」と呼ばれたヴィクトリア時代の繁栄をうかがい知る事が出来ますね。

 

 

そのような家具が、現代の私達の目の前にあるという事実は、

なんとも不思議な縁を感じさせられます。

 

さて、冒頭でもご紹介した「James&Paul selection」では、

こちらのような素晴らしい家具のラインナップをご覧い頂く事ができます。

 

ご自身だけの「特別なアンティーク」を探してみてはいかがでしょうか。

 

 

※James&Paul selectionページはこちらをご覧ください。

 

 

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