Lloyd’s Antiques

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ロイズ・アンティークス 日本橋三越 2025.11.04

永遠に咲く象嵌の植物

第一次世界大戦前夜、ヨーロッパのベル・エポック(美しき時代)の名残が残る
1910年代に製作された、インレイ(象嵌細工)の美しさが際立つテーブルです。

 

インレイとは、異なる色や木目を持つ木材を精密にカットし、
パズルのように組み合わせて模様を描き出す伝統技法。
その歴史は古代エジプト時代まで遡り、ルネサンス期イタリアや
ルイ王朝のフランスで芸術の頂点を迎えました
このデスクは、何世紀にも渡って磨き上げられてきた
職人技の集大成ともいえる作品です。
デザインを縁取って細いゴールドのラインは「ストリンギング」と呼ばれる
高度な技法で、全体に上品な輝きを添えています。


脚部には真鍮製の装飾金具があしらわれ、
優雅に湾曲するカブリオールレッグ(猫脚)が特徴です。


1910年代は、電動工具の普及以前、すべてが職人の手仕事によって作られていた
「最後の黄金期」。100年の時を経てさらに増した木の艶と、
当時の職人が込めた魂が、この家具には宿っています。
 書斎、リビング、エントランス、どんな空間にも歴史とストーリーを運ぶ、
唯一無二の逸品です。


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