Lloyd’s Antiques

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ロイズ・アンティークス 日本橋三越 2025.02.26

欲張りな装飾に、心惹かれる

現在使われている家具のデザインは、

元をエールと昔の誰かが考えたもので、

ある時代に流行したものや、建築物に使用されていたものがほとんどです。


デザインの起源を調べてみると家具を見る目が変わって、

その奥深さに面白みを感じます。


クラシック家具も制作された時代の流行を抑えたデザインで、

全体を統一されています。

ヴィクトリアン様式の豪華な有機的なデザインや、

エドウォーディアン様式の直線的で繊細なデザインなど。


そんな中先日入荷したチャイナキャビネットは

いつ頃のもの?と思われるような

様々な時代を代表するデザインが施され、

あれもこれも素敵なデザイン全部だから詰め込みます!

というような職人の気持ちが感じられ、欲張り家具と呼びたくなる一台です。

 

チャイナキャビネット(QG001008)


笠木の部分には19世紀後半のヴィクトリアン時代に使用されていたとされる

貝殻モチーフの装飾でしばらく、

頂上の縁には薔薇のような植物モチーフの彫刻が見られます。


 

脚元のボール&クロウのデザインは、17世紀に東インド会社が中国との貿易が進み、ヨーロッパへ中国文化が受け入れられたデザインと言われています。


また、ガラス扉の部分にはステンドガラスの装飾が施されていますが、

印象的なステンドグラスは9世紀頃のキリスト教の教会の窓を装飾されており、このキャビネットは昔ながらの考え方を取り入れていると言えます。

 

様々な時代の装飾を取り入れたこちらのキャビネットは、

欲張りで贅沢だと思いませんか。

ここまで違う時代の装飾をセンスよく一台に詰め込んだ技術も素晴らしいですね。

店頭に展示がございますので、ぜひ日本橋三越へお越しの際は、

ひと目だけでも御覧くださいませ。


 

 




   
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