Lloyd’s Antiques

Journal

ロイズ・アンティークス エゴイスト 2025.04.27

東洋の魅力を感じて

フランス語で「中国趣味」を意味するシノワズリ。

シルクロードを通ってヨーロッパへ輸送された磁器や織物は、

実に美しく魅力的に当時の人々の目に写った事でしょう。

バンブーを用いたアイテムは、明快に東洋的な存在感を表現しており、

その質感含め、シノワズリ家具の代表的な素材でもあります。

 

 

磁器との相性も良く、ケーキスタンドに飾れば世界観が一層増しますね。

 

 

 

傍らには、絵付けがされたマガジンラックを。

 

 

当時の中国の模様や絵を模倣したスタイルは、どこか「曖昧さ」と共に、

「不完全さ」が感じられ、むしろこの雰囲気こそアンティークシノワズリの魅力なのかもしれません。

 

 

エドウォーディアンスタイルを彷彿とさせるテーパードした脚部のスタイルであり、

ヨーロッパと東洋の要素が混在した独特な存在感をお楽しみ頂けます。

 

 

 

これらの空間を照らす明かりは、

ブラスよりもコパの方が雰囲気が良いでしょう。

 

 

こちらもどこかクラフト感を帯びており、

洗練されすぎていない完成度が魅力です。

 

 

そんなランプを置くベルギービンテージのテーブルは、

ブラックのグラストップ。

天板に映り込む明かりさえも趣があります。

 

 

当時の上流階級の生活に思いを馳せ、

ヴィクトリアン時代のソファを傍らに。

 

光の方向によって彫刻の立体感が強調され、

さらにその魅力を享受する事が出来ますね。

 

 

ソファに合わせるコーヒーテーブルは、デンマークヴィンテージの逸品を。

 

 

こちらもバンブーを象ったデザインの脚部であり、

デンマークヴィンテージとは思えないスタイルです。

 

 

様々なデザインの影響を受けながら新たなスタイルが確立していく、

デザインの系譜を見ているような気持ちになります。

 

グラストップの天板に、ゴールドのメタルの縁取り。

実に興味深いアイテムです。

 

 

 

最後に、それらを受け止めるのはヴィクトリアン時代のスクリーン。

 

 

落ち着いたトーンのグリーンの生地で張り替えを行い、

よりオリエンタルな雰囲気を醸し出す逸品に仕上がりました。

 

 

英国、ベルギー、

そして北欧の家具のミックスによって表現されるシノワズリスタイル。

新たなインテリアスタイルを取り入れてみるのはいかがでしょうか。

 

 

 

Tags: