Lloyd’s Antiques

Journal

ロイズ・アンティークス 青山 2023.04.28

春日和

春を迎え、ぽかぽかとした陽気が私たちを包み込む。
温かな日差しを浴びて、心地よい安らぎを肌で感じ
春に身を任せてウトウトと。

- 春日和 -

160年もの時を経ても廃れぬ美しさを放つサロンチェア。
日本の春にも落ち着いた華やかさを放ちます。


扉を開け覗き込むと、クラシックとモダンが組み合わされた空間が。
上品でエレガントな空気を纏うイギリスのアンティークと
デンマーク、イタリアのヴィンテージ。
異国の家具が集い、出会いを楽しんでいるよう。


一番最初に目に入るのはやはりこちら。
約160年前のヴィクトリアン時代からやってきた
サロンチェアです。


気品と優雅さに溢れる佇まいは、時代の背景を感じます。
18世紀初頭のフランス上流階級で客人をもてなすために造られたサロンチェア。
それがイギリスに渡り、造られるようになりました。
その一つがこちらの一品です。


美しいボタンバックはもちろんですが、
そのクッションを縁取るウォルナットのフレーム、彫刻がとにかく美しい。
職人の手で刻みこまれた装飾は、
客人をもてなすに相応しい仕上がり。


繊細な職人技が美しい造形を生み出し、上品な佇まいを表現しています。
どの装飾も欠けてはならない、
すべての装飾が合わさりこの美しいサロンチェアが生まれました。


一緒に合わせているのは同じ時代に生まれたヴィクトリアンオクタゴンテーブル。


八角形の天板には美しい薔薇の象嵌装飾。
また、ウォルナット特有のふんわりとした杢目と、薔薇の美しさが
大変素晴らしい仕上がりとなっております。


傍にはイタリアのデスクとデンマークのアームチェア。
イエローのファブリックは、春の明るい陽気を感じさせますね。


デンマークの建築家であるILLUM WIKKELSOデザインのアームチェア。
指物の技法をデザインに取り入れ美しい造形を創り出しました。
〈指物:釘を使わずに木材を紡ぎ合わせる技法〉


エルテによるアートも壁に飾り、
ミックススタイルを現代で。



Mail aoyama@lloyds-antiques.com
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