Lloyd’s Antiques

Journal

センスバイ ロイズ・アンティークス 新宿伊勢丹 2023.09.06

アンティーク家具の真髄に迫る

本日こちらのジャーナルをご覧いただく前と後では、
アンティーク家具を見る目が変わると思います。

新品ではなく年代物だからこその楽しみ方がそこにはあるのです。
これから3つのアイテムをご紹介いたします。

皆様はどのような印象を受けますか?
アルファベットの練習表みたいだ。
お部屋のインテリアかな?
珍しい形のビューろーだな。
引き出しと、観音扉のついた収納力も抜群。
美しく煌びやかな女性だ。
シックな印象。

皆様もこのような感じ方ではないでしょうか。
それでは、ここから三つのアイテムの真髄に迫っていきたいと思います。

まずはこちらのランプ。
描かれた文字を見るとイタリア語で
5メールと離れてくださいとあります。
10進法で示されたこちらのアルファベットの羅列は、
実は目の視力検査に使われていたのです。
目の検査といえばCのマークが一般的ですが、
1888年以前に使われていたとされる
アルファベットの視力検査を模して作られたと考えられます。
病院で使われていたものにしては、とても可愛らしいデザインですよね。

続いてこちらのビューロー。
鍵を指す箇所の金属のラベルに注目してみると、
『ディクソン夫人へシルバーティーサービスと一緒にプレゼント。
聖パウロ教会の女性会衆より。彼らの尊敬と愛情の印として。
1913年4月9日』
というメッセージが書かれていました。
ラベルに記された歴史の破片が残っていることで、
どのように使われていたのか知ることができます。

最後は、エルテのこちらの作品。
作品名は、『Giulietta』
女性の名前として使用されますが、
イタリア語で【なめらかに這う蛇】という意味もあります。
また、綺羅びやかな女性に目が行くのですが
右下には何やら血が滴りメッセージが添えられています。
皆様はどのようなメッセージであると考えますか。
女性の目には光がなく、まるでジュエリーに取り憑かれているよう。

以上3アイテムをご紹介いたしましたが、
第一印象とギャップを感じたアイテムはありましたでしょうか。
よく見ると歴史の破片が残っているものが多く、
解き明かしながら鑑賞することが
アンティーク家具の真髄ではないでしょうか。

ぜひ、ご来店いただいた際には
引き出しや背板についているラベル等にも
注目してみてはいかがでしょうか。

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