Lloyd’s Antiques

Journal

センスバイ ロイズ・アンティークス 新宿伊勢丹 2024.04.24

KNOW THE "NEW chair memories"

家具の中で最も身体が触れ、日々の生活の中で大半の時間をともに過ごすチェア。
そんなチェアの出来た背景や歴史など、想像したことはありますか?

座面の模様がすり減っているチェアを見て、たくさん使われたことを感じる。
ユニークなシルエットのチェアを見て、どんな人が作ったのか想像する。

そんな風に、チェアの持つ記憶を覗いてみると
案外隠れた面白さがあるかもしれません。


現在開催中の
KNOW THE "NEW chair memories"
デザイナーズの名作を中心に
チェアにスポットを当てたフェアを展開しています。
今回は3つのチェアをピックアップし、それぞれの背景をご紹介したいと思います。


北欧を代表するデザイナーの一人、

ヨハネス・アンダーセンの名作として知られるプロダクトであるこちらは、
スウェーデンのTrensum社のためにデザインされたCapriシリーズのイージーチェアです。

彼は、1950年代に高まる北欧家具ブームにおいて、世界的評価を受けるとともに数多くの名作家具を生み出しました。Capriシリーズは瞬く間に人気を博し、チェア以外にも様々なのバリエーションが存在します。
このシリーズの特徴は、彫刻のような美しさを持つシルエットが素晴らしく、彼が最も評価を受けたデザインのひとつです。
現在の北欧ヴィンテージ市場において確認出来る個体は少なく、年々市場で見るのが困難になってきており、
稀少価値が高くなっているプロダクトといえます。
直線と曲線で造形されたフレーム、アートのような造形美は、美術的価値のある商品です。


 

BORGE MOGENSEN
「スパニッシュチェア」

巨匠、ボーエ・モーエンセンが1959年にデザインしたスパニッシュチェア。
彼がスペイン旅行中にスペインの貴族階級の椅子からインスピレーションを受けて製作したマスターピースです。

モーエンセンの自邸用にデザインされましたが、スペインの伝統的な様式の椅子を彼の解釈でシンプルにリデザインをし、彼の代表作として根強い人気を誇っています。
現在ではFredericia社によりプロダクトされていますが、こちらは希少なヴィンテージの個体となっています。

レザーは新たに作成しており、世界的に有名なハイエンドのソーレンセン社のレザーをフルオーダー。
厚手の一枚皮を使った背座は使い込むほどに柔らかくなり、体に馴染んでいきます。
幅広いアームレストは、グラスやカップなどを置くことができます。
使い込むほどに自分のものになっていく、スパニッシュチェア。
デザイン背景の記憶とともに、末永く名作の存在感をお楽しみ頂けることでしょう。


NIELS O. MOLLER
「チェア Model.71」

デンマーク家具デザイナー、ニールス・オット・モラーがデザインしたModel.71。

1951年にデザインされたこちらのモデルは、現在でも製造し続けられている彼のアイコン的なプロダクトです。
そのものの質感を存分に感じる事のできる丸みのを帯びたディテールは、流れるような曲線美に溢れ、デザインの奥深さを感じられる大変魅力的な逸品です。
曲線と直線が融合されて生み出されるシルエットを持つModel.71は、
名作Model,78と並ぶモラー作品の代名詞ともいえるでしょう。
1944年に創業した「J.L.Moller社」から製作されたチェア。
上質なチーク材の質感を活かしつつ、座面は国内にて張替えを行いました。
日々の生活の中に、ヴィンテージの魅力をお楽しみ頂けるチェアです。

 

その他商品も歴史やデザイナーズの想いの詰まった一台となっています。ぜひこの機会に生涯のパートナーを探してみてはいかがでしょうか。

 

詳細はこちらを御覧ください。

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