19世紀末~20世紀初頭にかけて流行したアールヌーボー様式。
花や植物など有機的なモチーフが用いられ、流れる様な美しい曲線が大きな魅力です。
こちらのチェアは、まさにそのような様式の特徴を存分に感じられる一脚です。
マホガニー材を用いて作られたフレームは、華やかな装飾が施されていないものの、
その分材本来の温かみを感じられ、とても上品な雰囲気に仕上がっております。
対称形を特徴としたゴシック様式を思わせる背もたれのデザインも大変美しい仕上がり。
その優雅なフォルムの背もたれに目を向ければ、左右に施された植物の蕾を思わせる象嵌細工(インレイ)の仕上がりに驚く事でしょう。
象嵌細工と言えば、無垢板をモチーフの形に添って掘り込み、
そこに色の異なった別の材をはめ込んで模様を作っていく技法。
それらは気の遠くなる様な工程が必要とされ、まさに芸術品と言っても過言ではありません。
まさにこちらのチェアも、作り手の拘りと高い技術が集約された一脚といえるでしょう。
一家の主が寛ぐパーソナルスペースか、はたまた、お客様をお迎えするエントランスにホールチェアとして…。
どの様な場所で使われて来たのか、そんな想像に胸を膨らませるのも、アンティーク家具の醍醐味ですね。
そんな美しいチェアと共にお勧めしたいものが、こちらのブックシェルフ。
1960年代(推定)イギリスのシェルフは、比較的年代が新しい分、
塗装や、引き出し内側などのコンディションはとても良い状態を保っております。
細かなものを整理して収納できる引き出しに、高さ調節可能なシェルフ部分も使い勝手が良さそうです。
そしてなにより、W1530×D310×H835というサイズが最大の魅力。
ピクチャーやミラーを飾る事で、
壁面とトータルでコーディネートを考えられます。
高さが低い分、天板に背の高い花器などを飾って良いかもしれませんね。
最後に、シェルフの取手色に合わせ、ゴールドカラーのサイドテーブルを…。
水草をモチーフにしたメタルのテーブル。
カラーだけでなく、異素材と組み合わせる事でコーディネートにちょっとしたスパイスを。
アールヌーボーチェアを中心に、
毎日の生活を彩る拘りのワンシーンはいかがでしょうか。
《ロイズ・アンティークス 青山》
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