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ロイズ・アンティークス 名古屋松坂屋 2019.02.07
アンティークを楽しむ
「桜」という言葉を聞けばふと春を想像させる。
このように一種の季語とも言える言葉が存在し、
人々はその言葉を聞き、姿を見ることで季節を感じる風情を持っています。
もちろん、その感覚は日本人だけではありません。
ヨーロッパでも古代からその慣習を持ち、様々な作品に反映させています。
今回ご紹介するアイテムもその1つ、大変美しい造形のキャビネットです。
チャイナキャビネット(TI001107)
正面と側面がガラス張りとなっており、また奥行も340mmなため、
光が内まで入るのでコレクションを素敵に飾ってくれることでしょう。
なんといってもまず目に入るのは中央の装飾ではないでしょうか?
フルーテッドラインが特徴的で、その中央にあるデザインは
葡萄を連想させる模様、その下にあるのは無花果でしょう。
それを囲むように葉の模様が全体を形どっています。
葡萄と無花果はどちらも古代エジプトの壁画に描かれていたと言われているほど歴史的にも馴染み深い果物です。
実はこの2つとも秋に収穫されるものであり、葡萄についてはワインとして作品に描かれていたりしています。
馴染み深いこの果物たちはまさに、ふと秋を感じさせる「象徴」なのでしょう。
装飾的な魅力は至るところにあります。
笠木にも木の実のようなもの描かれています。
上部の中央と左右にはそれぞれ花模様が見て取れます。
全体にバランスよく模様があることで、決して派手ではないため、
アンティークの風合いがありながら現代の家具とも合わせやすいものとなっています。
脚はバルボスレッグのような、私も見たことの無いデザインでした。
非常に珍しく可愛らしいデザインは、まさに良いアクセントとなっています。
ダイニングでホッと一息つく。
そんな時、コレクションを眺めるながらであれば、より格別なひと時となるでしょう。
収納棚として使って頂いてもキャビネットの装飾だけで、お部屋を華やかにしてくれます。
アンティーク家具はデザインの時代的背景、模様の意味が分かればより楽しく、愛着が沸いてきます。
少しでもその楽しさを感じて頂けるよう、今後ともブログでご紹介していきます!
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