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ロイズ・アンティークス 玉川 2015.06.02
Where are you from?
新しい商品がお店に入荷してきたとき、どこの国からやってきたものなのかを確かめることがひとつの楽しみでもあります。ロイズ・アンティークスでは名前の通り、英国からの買い付けが一番多いのですがフランスやイタリア、チェコやポーランドなど他のヨーロッパの家具も取り扱っています。家具にもお国柄があり少しずつ違っているのが面白いところです。
さて今回は先日入荷した1950年代(推定)フレンチチェアをご紹介致します!
ゴブラン織りの素晴らしく繊細な背もたれには、可愛らしい男の子が描かれています。
思い出したのは音楽家モーツアルトの幼少期の肖像画です。
18世紀の高貴な身分の男の子はこんな格好をしていましたね。
モーツアルト本人ではないとは思いますが、60年前に昔のものをモチーフにして作られたものなのでしょう。
ひとつの絵画のように色の濃淡が細やかに表現されており、白を基調としたこのチェアに優しい色味のアクセントを加えています。
淡い花の彫り物や、ゴールドに縁取られた優雅なデザインの脚部はフランスのならではのもの。
全体的な軽やかさと共に品のある空間を作り上げる一脚です。
次にご紹介するのは、こちらもフランスのもの。
1930年代(推定)のブックケースです。
オークのブックケースはイギリスのものもよく入ってきますが、
フランスのものは全体的な柔らかい曲線的なデザインが印象的です。
奥行きも少しあり、ブックケース以外にも充分にお使いいただけます。
全体的にはシンプルで、下部にワンポイントとして可愛らしい花の彫り物があります。
雰囲気が柔らかく、女性的でやはりアームチェア同様優雅です。
同じ様な年代に作られた家具でも国によって印象は異なります。
お店にいらっしゃった際は是非スタッフにお尋ね下さい。
家具がどこから来たのか分かるとより一層おもしろく、魅力を感じるようになりますよ!
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