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- スモールジュエリーキャビネット
- NP040124
- W610 D355 H200
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本体価格 ¥180,000
(税込 ¥194,400)
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- ジュエリ-スタンド
- ME00131510
- W310 D90 H320
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本体価格 ¥12,000
(税込 ¥12,960)
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- ジュエリーキャビネット
- NN032018
- W455 D455 H800
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本体価格 ¥280,000
(税込 ¥302,400))
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- ジュエリーボディ
- NQ010107
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本体価格 ¥55,000
(税込 ¥59,400)
Journal
ロイズ・アンティークス 青山 2015.12.09
確かな技が生み出す芸術品 -ジュエリーデザイナー 熊井啓子様-
青空が心地の良い、午後。
表参道は相変わらずの賑わいで、ショッピングを楽しむ奥様方やスイーツを求めて並ぶ学生たち。
いつもの街並みを横目に、COACHの脇道を少し入っていった教会の奥が目的の場所です。
いつも大変お世話になっている、ジュエリーデザイナー熊井啓子様の作品展へお招き頂きました。
ガラス張りのギャラリーに踏み入ると、よく見知ったお美しい熊井様のお姿が。
ギャラリー内の作品は、すべてお一人で作られた作品が展示販売されています。
熊井様が作り出す作品は、ご自身を体現されたかのように繊細で優雅な造形が印象的です。
動植物のモチーフを繊細に美しく表した作品にため息が漏れます。
こちらのオパールは、熊井様ご自身がオーストラリアの鉱山で原石から採掘されたものを使っています。
こちらが原石。光の入り方によって、グリーンにもピンクにもブルーにも見える不思議な魅力の石です。
オパールといっても、ブルーが強いものやピンクが強いものなど、本当に様々な種類があるそう。
地球の大地が、美しい物を生み出すことにとても神秘を感じます。
トルコ石に薔薇をあしらった贅沢なジュエリー。
状態の非常に良いトルコ石に大胆にたがねで彫が施されています。
熊井様の作品は、日本の金工装飾の伝統技法を用いた鏨(たがね)によって作られています。
途方もなく丁寧な作業、作品から製作者の想いが伝わってくるようです。
こちらのジュエリーのレリーフは、どこか日本らしさを感じます。
チェーンの部分を外すと、帯止めとして使用出来る一点です。
全てを輝く金の仕上りではなく、マットな部分とそうでない部分とのコントラストが非常に繊細で美しいのです。
シンプルな装いにこそ、さり気なく、でも個性を持っている自分だけのジュエリー。
そういう特別な出会いが、ここには沢山ちりばめられている様な気がしてなりませんでした。
石をはめ込んだ作品は、淵を20金という柔らかい金で作られています。
本来であれば、デザイナーはほとんど行わず専門の職人に委託をする「石留め」という作業。
石の大きさや種類によって、石留めに耐えうる力は異なり、デザインによってやりたがらない職人もいらっしゃるそう。
熊井様の作品は天然の石の形状を活かして作られる為、直のことその作業が難しいそうです。
そういった職人でさえも行うのを躊躇う作業を、熊井様はご自身でやられています。
小柄でおおらかなお人柄からは、とても想像できないほどものづくりに対する姿勢が垣間見えます。
たがねの技術が如実に表された、こちらの作品。
販売はされておらず、あくまで趣味で製作されたものです。
銅版をたがねで彫金し、その上から金箔で仕上げられています。
これは、私も息をのむ美しさ。
ギャラリー内に飾ってある作品は、全て熊井様が趣味で作られたものです。
そして、最後に大変驚いたのはこちらの絵画。
油絵が行われる前に、宗教画を描く技法として用いられた「テンペラ画」。
卵黄に顔料を混ぜ描く技法です。
こちらも、やはり熊井様の作品。
なんという、多才な方なのでしょうか。
どのような物へも、こだわりと追求を止めることのない本物の職人にお会いした素晴しい一日でした。
熊井様、今回は誠に有難うございました!
またお会い出来る日を、楽しみにしております。
さて、ロイズ・アンティークス青山にも職人のこだわりや永遠に廃れることのないデザインを垣間見れる家具が。
今回は、ジュエリーというキーワードにちなんで今日はここまで。
皆様も、青山へお越しの際は、ロイズ・アンティークス青山で美しいものに触れてみてはいかがでしょうか。
ロイズ・アンティークス 青山
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前3-1-30
03-5413-3666
営業時間 11:00~19:00
aoyama@lloyds-antiques.com
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