Lloyd’s Antiques

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ロイズ・アンティークス 青山 2015.07.01

異なる年代のアイテムを組み合わせて

1930年代のイギリスというと、とてもアップダウンの激しい年代でした。 1931年には世界恐慌の影響が出てイギリス経済は「流動性な罠」に陥ったものの、1933年より脅威的な経済回復を遂げました。 そんな劇的な政治の変化があった年代に使われていたデスクを、本日ご紹介させて頂きます。 1930年代(推定)オークのオーバルデスク。 2015-07-01 12.35.46 イギリス経済がめまぐるしく変わる中、このデスクはどのように使われていたのかとても気になります。 取っ手部分が丸みのある柔らかいモチーフですが、どっしりと構えた安定した存在感。 不況経済もすぐに回復に向うと分かっていたかのような風貌。 引き出しも二つ付いており機能的にも十分です。 2015-07-01 14.57.43 天板面は、様々な表情を見せてくれるオークが、見るものを楽しませてくれます。 2015-07-01 14.59.25 脚部も繊細な線が掘り込まれており、オークの力強さの中にも美しさも兼ね備えているようです。 2015-07-01 15.02.06 本日はこちらのデスクに、1880年代(推定)のキャプテンチェアを合わせました。 2015-07-01 14.53.51 1880年代のイギリスというと、圧倒的な経済力と軍事力で世界を制覇した年代でした。 経済の荒波を見守ってきたオーバルデスクに、輝かしい歴史で育ってきたキャプテンチェアが合わさり、より存在感に深みが増したように感じます。 ローバックにふっくらとした座面で、包み込まれるような安心感のある座り心地です。 2015-07-01 15.08.34 2015-07-01 15.09.34 2015-07-01 15.10.38 こんな英国クラシックのキャプテンチェアですが、実はもともと"アメリカからの逆輸入されたウィンザーチェアの一つ"という面白い歴史の持ち主なんです。 それぞれの家具が持つ歴史を知りながら、コーディネートをするのも楽しいかもしれませんね。 ぜひ、家具の歴史を感じに青山にいらしてみてください。 皆様のご来店心よりお待ちしております。

《ロイズ・アンティークス青山》 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-1-30 03-5413-3666 営業時間 11:00~19:00

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