Lloyd’s Antiques

Journal

ロイズ・アンティークス 玉川 2014.04.25

ベントウッドチェア大解剖

いよいよ本日よりスタート致しました! 「Lloyd's Fun Festa 2014 -I LOVE BENTWOOD-」 毎年ゴールデンウィークに合わせ、様々な企画を御用意させて頂いているロイズ・アンティークス。 今年は皆様も一度はご覧頂いた事があるでしょう。ベントウッドチェアの魅力を発信させて頂きます。 ベントウッドチェア大解剖 アンティーク家具の王道として現代でも大変人気のあるベントウッド。 今回はこのフェアの為に買い付けられた珍しいアイテムが目白押しです。 日本中どこを探しても出会うことの難しいものが多く、その様な家具が数百台もまとめて入荷するということは、後にも先にもないことでしょう。 ロイズ・アンティークスが自信を持ってお送りする「I LOVE BENTWOOD」 今回のフェアでは、より皆様にベントウッドを楽しんで頂けるよう、期間中各店がブログを通して、様々な視点からベントウッドの魅力に迫って行きます! ...と、いう訳で、トップバッターを任されたのが私達ロイズ・アンティークス玉川。 どのような内容にしようかなと考えていると...店の奥からトントン、トントン。 見てみると、遠くでロイズスタッフで一番体の大きな野球少年がなにやら作業を...。 ベントウッドチェア大解剖
そっと近づいてみると、なにやらチェアの修理を? なるほど、このベントウッドの特徴を紹介しなさいという無言のメッセージですね? ベントウッドチェア大解剖
それなら彼にも協力をして頂いて、まずはベントウッドチェアが流行した最大の特徴でもある「ノックダウン構造」に迫っていきたいと思います。 ベントウッドチェア大解剖 この「ノックダウン」という言葉。自動車業界や住宅、家具業界でも度々耳にします。 分解したまま移送し、現場で組み立てるといった意味があります。現代でいう「組み立て式」ということですね。 ベントウッドチェアの産みの親、ミヒャエルトーネットはベントウッドチェアにノックダウン方式を採用。 このことは、当時としてはとても画期的なことでした。 これにより、大量生産、大量移送が可能になり、各地へ広がっていきます。
ベントウッドチェア大解剖 ※当時は列車の貨物室のサイズを考えられたケースに入れられて運ばれたそうです。 このケースになんと36脚分!! 数本のボルトで組み立てられるベントウッドチェアは、レストラン、食堂など多くのチェアを必要とする場所でも大活躍。 「軽くて、丈夫な椅子」 この構造は約200年経った現在でも受け継がれ、ベントウッドチェアはまさにベストセラーのチェアとなったのでした。 また、このシンプルな構造により、その後の修理も容易に行う事ができたのも、アンティークとして多く残っている要因のひとつといえるかもしれません。 ベントウッドチェア大解剖
店頭でご覧頂く際は是非座面裏を...。構造がすぐにわかりますよ! 丁度脚のグラつきを直す為、一度分解するようです。一緒に見学してみましょう。 まずは貫のボルトを外します。 4本のボルトを外すと簡単に貫が外れました。 ベントウッドチェア大解剖ベントウッドチェア大解剖 このパーツも木を曲げて作られたもの。曲線が大変美しいですね。 次は前脚を外すようです。 おや、ここでひとつ発見! 本来はボルトで固定されている部分ですが、こちらには木製のダボが打ち込まれてました! 玉川,ロイズ 昔の方が自分で修理したのでしょうか...。 こういった発見もアンティークの楽しみでもあります。 ダボを抜いた後、脚本体を、座面から引き抜きます。 この時かなりの力が必要な時もあるのですが、彼はあっさり...。 さすがです。 早過ぎて、シャッターチャンスを逃しました...。 ベントウッドチェア大解剖
座面の接着が弱くなっていたので、こちらも外します。 ...というより既に外されておりました。 早い...。 またシャッターチャンスを...。 ベントウッドチェア大解剖
ここまでものの5分程度...。 このままでは皆様にお見せしたい写真が撮れないので、スローペースをお願いし続行です。 最後に後ろ脚を外します。 ほとんどが長いボルトがナットで止められている構造。 これらを外せば...。 ベントウッドチェア大解剖ベントウッドチェア大解剖 ご覧の通り! 文字通りバラバラに分解されました!本当にあっという間です! 玉川,ロイズ 上の画像の様に、これらが何十脚分と重ねられて運ばれていったのですね。 接合部の曲線や、長い年月の経ったボルトの質感。どこを見てもアンティークの魅力がぎっしり! と同時に、昔の方の技術に脱帽なのでした。 ベントウッドチェア大解剖ベントウッドチェア大解剖 これらの接着剤などを新しくし、組み直せばメンテナンスはバッチリ! 後日、神戸店がメンテナンスについて詳しく取り上げますので、そちらもチェックして下さい! ベントウッドチェア大解剖
ロイズ・アンティークス玉川には、個性的なチェアはもちろん、普段はご覧いただけないテーブルやドレッサーなど、様々なベントウッド家具が入荷しております。 ベントウッドチェア大解剖ベントウッドチェア大解剖ベントウッドチェア大解剖 是非是非、ご覧頂きたいフェアでございます! そして「ベントウッドブログ」も続々続いていきますので、こちらも要チェックですよ! ゴールデンウィーク、ロイズ・アンティークスがお送りする Lloyds's Fun Festa 2014 -I LOVE BENTWOOD- お楽しみ下さい! ベントウッドチェア大解剖 次回のブログはロイズ・アンティークス新宿!ベントウッドのメーカーについて迫ります! それでは新宿の皆様、次をお願い致しまーす!!
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