Lloyd’s Antiques

Journal

ロイズ・アンティークス 青山2019.03.27

Master Pieces

前回のブログでヴィクトリアン様式の家具をご紹介しました。
その際に黒のペイントはヴィクトリア女王を偲び施されたと説明したのですが、実はヴィクトリアン時代にはまた別の理由で黒のペイントが用いられていたのです。

様々なデザインが生まれた同時代、本日も珠玉のアイテムをご紹介いたします。

まずはこちら。ヴィクトリアンデスク(TP003024
1880年代につくられたと推定されます。

aoyama20190327-4

どこかオリエンタルな雰囲気が漂っていますが、それもそのはず。
このデザインは当時ヨーロッパで流行した、「シノワズリ」と呼ばれる東洋発祥の装飾文化。
取っ手や脚部など隅々まで同装飾が施されつつも、派手さが上手く抑えられており、まさに東洋の侘び寂びが感じられます。

aoyama20190327-8 aoyama20190327-9 aoyama20190327-11

合わせるチェア(TP003018)はこちらがお勧め。

aoyama20190327-15
ヴィクトリアン時代中期にあたる、1860年代(推定)の一脚。

先程とは対照的に、非常に装飾的で同時代の代名詞とも言える、「豪華絢爛」がふんだんにつまった逸品です。

背もたれが風船のシルエットを描くバルーンバック、そしてフレンチ様式と思われる上品な猫脚が大きな特徴と言えるでしょう。

aoyama20190327-6 aoyama20190327-7

またバルーンバックを有するチェアの多くは、背もたれ中央が大きな空洞になっていますが、こちらはその点でいえば大変珍しいデザイン。
しっかりと背中を預けることができる上、座面と同じ生地をあしらうことで一際目を惹く仕上がりとなっています。

aoyama20190327-1

そして最後はこちらのディスプレイキャビネット(TP003031

aoyama20190327-5

先にご紹介したデスク同様、黒のペイントが施されていますが、こちらは所謂「シノワズリ」とは言い難いもの。
曲線美や時代を隆盛を表すかのような華美な装飾は抑えられ、全体的に直線で構成されたデザインが特徴です。
驚嘆せざるを得ないのは、オリエンタルとも、豪華絢爛とも異なるポジションをとりつつも、しかし英国クラシックという道から決してそれることはない、ということ。

アンティークが美術品に近いと言われる理由が、分かった気がします。

また背面のミラー、棚板と両側に使用されたガラスが、ブラックのフレームとは対照的に光溢れる空間を内部につくりだしている点が特筆すべき魅力でしょう。

aoyama20190327-13 aoyama20190327-14

3点共ほぼ同時期につくられながら、ここまで違うスタイルを表現できたのはやはり”ヴィクトリアン時代”であったからでしょう。

英国アンティークを語る上では無くてはならない存在。

ヴィクトリアン時代の家具とは、まさにマスターピースなのです。

aoyama20190327

《ロイズ・アンティークス青山》
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前3-1-30
03-5413-3666
営業時間 11:00~19:00

《ロイズ・アンティークス青山》
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前3-1-30
03-5413-3666
営業時間 11:00~19:00