Lloyd’s Antiques

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ロイズ・アンティークス 名古屋松坂屋 2018.12.11

An Antique Seti 『GOLD CHRISTMAS』

12/8(土)~12/25(火)の期間開催中の『GOLD CHRISTMAS』 華やかな店内を彩るゴールド色に負けない家具たちがたくさんございます! 今回その中の1点をご紹介していきます。 他では見られないロイズ・アンティークスが誇るアイテムです。 セティ(TH013037) なんと1840年代(推定)のアンティークセティ。 貼り生地と中材は張替えられています。 日本で有名な1854年、浦賀へ黒船が来航した事件よりも 以前にあったアイテムになります。nagoya_20181210-1 こちらのセティはホワイトカラーの大変美しい経年変化が見て取れます。 白であっても無機質な白ではありません。 温かみのある風合いはまさに長年使い込まれてきた証なのでしょう。 貝の模様が各所に見られ非常に豪華な印象を与えています。 全体が曲線美を描くフェミニンな仕上がりはまさにロココ調の家具であることを示します。 ちなみに「ロココ」は「ロカイユ」が由来とされる言葉で、 ロカイユとは貝殻、石をモチーフとした装飾のことを意味します。 貝はまさにロココを代表する優雅なデザインなのです。nagoya_20181210-2nagoya_20181210-3nagoya_20181210-4 座面の高さを見てみると、非常に低いことが一目瞭然ですね。 シートハイは350mm。 時代背景としてこの時期はヴィクトリアン朝の時期と重なります。 この時代は「クリノリン」と呼ばれるスカートを膨らませるようなデザインが流行していました。 この時代の女性はスカートが大変大きく、とても生活し辛かったことでしょう。 もしかするとこのシートハイはそんな女性が座り易いように低めに作られ、 また引っ掛かりがないように幅も広い「1掛け用のチェア」だったのかもしれませんね。nagoya_20181210-5 ※クリノリンとはnagoya_20181210-6 上から見てみると、全体がC字の曲線美を描いており、包み込まれるような造形となっています。 全体として見てみると貝殻の形をしたセティのように感じられます。nagoya_20181210-7 後ろ側からにもきちんと張り生地が施されており、空間置きにも適しています。 後ろの脚にも貝模様がしっかりとあり、決して不格好にはなり得ません。nagoya_20181210-8nagoya_20181210-9 アンティークセティとして、風合いや歴史がこれ以上のものがあるのでしょうか? ついそう感じてしまうほど、美術的にも素晴らしい 一点物 です! 『GOLD CHRISTMAS』は12/25(火)まで。 ぜひこの機会にロイズ・アンティークス名古屋松坂屋にお越し頂き、 直接ご覧になって体験してみてください! 皆様のご来店心よりお待ちしております。nagoya_20181210-10 店頭商品はこちら
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