2018.08.23 ロイズ・アンティークス 青山

トールボーイの名の由来

長く続いた暑さも少しづつやわらぎ、涼しい日には秋の風を感じる今日この頃。
まだまだ日差しはジリジリと暑いですが、過ごしやすい日も多くなってきましたね。

そんな今日は家具につけられた名前について、その由来をご紹介いたします。

以前のブログでもご紹介したエドウォーディアンのように当時の王の名がつけられたスタイルや、チッペンデールのようにデザイナーの名前がつけられたもの、侯爵夫人のためにつくられその名が家具の名前に引用されたものなど、その名の由来は家具によって様々ありますが、本日ご紹介するトールボーイには家具を愛するイギリスならではの由来がございます。

aoyama-20180822-1

トールボーイとはチェスト・オン・チェストとも呼ばれ、ふたつの抽斗が積み重なった背の高い収納家具をそう呼びます。
17世紀から18世紀にかけて多く生産されており、その高さや抽斗の構成は時代や使い方に合わせて変化してまいりました。
基本的にはベッドルームなどのワードローブとして使われ、上段の高い位置にある抽斗は、当時の高さのあるベッドに付属していたステップに乗って出し入れされていたようです。徐々にその高いベッドも姿を消し、トールボーイの高さも低くなり、上段は開き扉になったりと形を変えていきます。

aoyama-20180822-3 aoyama-20180822-4

ロイズで取り扱いが多いのはこの上段が戸棚になったタイプ。高さ130cm程の現代でも使いやすいサイズでリバイバルされた1910~1920年代(推定)のものが多く存在しています。こちらの写真のトールボーイ(TC031186)は、ウォルナットのコブの杢目が使われていますが、当時はこのようにシンメトリーに貼り合わせて装飾することがひとつのステータスになっていました。

aoyama-20180822-5

さて、その名の由来ですが、一説ではトールボーイ(Tallboy)の「boy」は、「bois」が転じたものとされています。フランス語で木のことを意味します。すなわちトールボーイとは木でできた背の高い家具という意味になります。「bois」から「boy」への変化は1600年代ころに起こり、多く生産されるようになった17世紀後半には一般的に浸透しました。トールボーイはハイボーイとも呼ばれ、同様の家具にはローボーイ(Lowboy)という文字通り背の低い収納家具がございます。トールボーイとペアで制作されることも多かったようですね。

フランス語から英語に転じた言葉は数多くありますが、この変化はイギリス人の家具にたいする愛着から生まれたのではないかと思いを馳せると、なんともロマンがありますよね。男の子を可愛がるようにトールボーイと呼んで使っていたのか、召使いという意味を込めてそう呼んでいたのか、どちらにせよ家具への愛がうかがえる名前ですね。

《ロイズ・アンティークス青山》
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前3-1-30
03-5413-3666
営業時間 11:00~19:00

  • トールボーイ
    TC031186
    W880 D520 H1220
    本体価格 ¥258,000
    (税込 ¥278,640)
  • ロイズ・アンティークス 青山のアイテムを見る


ログイン ショッピングカート 新規会員登録
Privacy Policy Site Map 特定商取引に関する表記 MAIL MAGAZINEお申込み FaceBook twitter Instagram
ページトップへ