Lloyd’s Antiques

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ロイズ・アンティークス 青山 2018.01.12

時代を投影する家具

2席が連なった、風格あるシアターシートが入荷いたしました。こちらは1910年代(推定)イギリスのもの。 aoyama_20180112-1 独特の美しい佇まい。当時はシアターの床と固定されて使われていたようです。 aoyama_20180112-2 アイアンのシルエットが非常に美しいです。映画やオペラなど、芸術を鑑賞するのにふさわしいデザインですね。 aoyama_20180112-3 アイアンでがっちりと作られた脚部と、角が取れたオーク材。 身体やドレスなどの衣類が触れる部分は木材で作られており、気兼ねなく映画鑑賞を愉しめるよう工夫されています。 aoyama_20180112-4 後ろ姿もぬかりのない美しさ。このシートには、きっと多くの芸術を愛する人々が、胸を高鳴らせ腰かけたのでしょう。 aoyama_20180112-5 aoyama_20180112-6 aoyama_20180112-7 aoyama_20180112-8 座面を持ち上げると、そこには大きく座席番号が。 aoyama_20180112-9 aoyama_20180112-10 非常に珍しいシアターシートですが、さらに珍しいことに同じ姿のものがもう一つ入荷しています! aoyama_20180112-11 座席番号が違っています。当時から同じシアターに納められていたのでしょうか。 長い年月を経て、こういった光景が見られるなんて感慨深いです。 aoyama_20180112-12 2つ揃った貴重な機会にしかできない、このようなコーディネートは必見です! 向かい合わせに配置して、応接風に組み合わせました。恐らく、当時は向かい合う事はなかったでしょうから…。 aoyama_20180112-13 こちらのシアターベンチが作られた1910年代は、イギリス映画の好景気時代。1920年代にはアメリカ映画に押され不況に見舞われますが、その後も好調と不調の波を繰り返しながら革新されていきます。 因みに当時はシェイクスピア作品や文芸・ニュースが映画の題材になることが多かった様です。そんな時代に想いを馳せながら、素敵な時間を過ごすことができますね。 《ロイズ・アンティークス青山》 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-1-30 03-5413-3666 営業時間 11:00~19:00

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