Lloyd’s Antiques

Journal

2009.08.25

吹き抜けに聳える天女像

吹き抜けに聳える天女像現在の日本橋三越本店の建物は昭和10年(1935)に6年の歳月を費やし増築改修されたものなんですね。ルネッサンス様式の外観は完成当時「国会議事堂」「丸ビル」に次ぐ大建築でした。 店内に一歩踏み込むと、フランス産赤斑大理石とイタリア産卵黄色大理石を張りつめた中央ホールが広がりその様子はまるで花園のような美しさです。 完成以後60年以上が経過し、平成11年(1999)4月には日本橋地区の顔として東京都から「東京都選定歴史的建造物」に選ばれました。 その一階中央ホールには、吹き抜けの4階に届くようにそびえる天女像があります。これは、基本理念のまごころをシンボリックに表現しており、毎日定刻になるとパイプオルガンの音色もより響く空間です。10時、12時、15時の3回行われる生演奏を聞くだけにおみえになるお客様もいらっしゃいます。歴史ある建造物の中で見る家具はいつもと違った表情をしていることでしょう。
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