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ロイズ・アンティークス エゴイスト 2009.05.25
旧白洲邸「武相荘」
日本人で初めてジーンズを穿いた人と伝えられている白洲次郎。
終戦直後の連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)支配下の日本で吉田茂の側近として活躍し、貿易庁(通商産業省)長官等をつとめた人物である。
GHQからは「従順ならざる唯一の日本人」と言われ、戦後の日本国憲法に大きな影響を与えた白洲次郎。昭和天皇からダグラス・マッカーサーに対するクリスマスプレゼントを届けた時に「その辺にでも置いてくれ」とプレゼントがぞんざいに扱われたために激怒して「仮にも天皇陛下からの贈り物をその辺に置けとは何事か!」と怒鳴りつけ、持ち帰ろうとしてマッカーサーを慌てさせたといわれる。そんな彼が晩年過ごした「武相荘」に脚をのばしてみました。
白洲次郎は車好きと知られており、イギリス留学中にベントレーやブガッティを乗り回し、「オイリー・ボーイ」(オイルにまみれるほどの車好き)と呼ばれていた。ロンドンから1時間ほどのレーシングコース「ブルックランド」においてベントレーで快走していた。また、2代目トヨタ・ソアラの開発に際しては事実上のアドバイザー役を務めた。帰国後も晩年までポルシェを乗り回す。
写真はブガッティ。
こちらが入り口。なんとも赴きある佇まい。
「カントリージェントルマン」のスタイルで晩年を過ごした白洲次郎氏。
長屋門をくぐるとなんともゆっくりとした時間が流れてきます。
広々とした敷地に佇む「武相荘」。
家は人とともに暮らして行くものだ。そんな言葉もあるように屋内はいろんな工夫がされていて、当時のまま大切に保管されております。
茅葺屋根にとても風情を感じます。
自分の信じたことを最後まで貫き通したプリンシプルな男。一人の人間として憧れてしまう人物です。
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